拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

突貫工事のローザンヌ

去年の夏からトンネル工事は始まっていたが、目下我がアパートの真下を掘削中のようで日曜以外の日は朝6時から22時まで交代で市電(ローザンヌ市内と郊外を結ぶ』の将来を見込んで2020年末完成予定のトンネル工事を行っている。

実は同様な工事を15年ぐらい前(いつだっか不明)に僕らのアパート前にトンネルを掘って、ちょうど僕らのアパートを過ぎたあたりから、線路が地上に上がってくるようになっていた。が、その後の地上運行中に頻繁に交通事故が起こるため、今回改めてトンネルを掘り直す事になったのだ。・・・しかし、これって相当ひどい計画だったということなわけだと思うが、もし、ボクだったらその再工事決定にカンカンになって怒っていただろうと思う。まぁ、詳細を知らないので、なんとも言えないのだが。

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去年の夏まで子供や大人が一息つける公園だったのが、直径12mぐらいの穴、深さ40mまで掘り下げてそこをベースにして新トンネル自体の深さが10〜25mになるらしい。

最初そこにサン・ロゴン教会の19世紀の墓が発掘され、57の棺に入った骨だけの遺体が見つかり、急遽8人の考古学者によって2週間調査が行われた。

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その他、ローザンヌではもっと大掛かりな工事があって

その一つは新ミュージアム『Plateforme10』というこれまで市内に散らばっていた3つの美術館が一箇所に集合され、その中にエリゼ写真博物館も含まれ予想図では広々とした写真美術館が現在のローザンヌ駅の直ぐ側に2022年に完成する予定。

もう一つは、それよりもっと大規模なジュネーブ〜ローザンヌ間の鉄道拡張工事に伴い駅の大改築が今行われていて、それが完成するのがやはり2022年であったか?

とにかく2022〜23年にはローザンヌの駅回りが今とはガラッと様変わりをすることになる。

タイトルを『突貫工事』と一応カッコつけたが、日本の突貫に比べれば突貫でもなんでもないノロノロ工事ということになると思うが…工事がすっかり終わった出来上がりの新ローザンヌを見てみたいものだ。

トッカン、トッカンと今朝も地底を鳴り響かせて、掘削機が時を刻んでいる…