拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

感じないハーフ

先日、ある会合があり、日本人女性6人とボクとでいわゆる井戸端会議をした。

彼女達は皆、スイス人かフランス人の男性と結婚しスイス在住20年以上で子供たちは15歳〜26歳前後の母親であった。

これまでこういった状況に出会わなかったので、これ幸いと以前から持っていた疑問を彼女たちに問うことができた。

ボクは昔から血が混ざることで、愚かな人種差別が薄まるのでは…と考え、なおかつ二つの全く違う文化に育った親を持つ子供たちは第三の文化を生み出す能力と宿命を持っのでは…などということを想像したりしていたのだ。

国際結婚で母親が日本人の場合、子供たちは現地語と共に母親から日本語を自然と学ぶのではないかと思っていたのだが、現実はそう簡単なことではないようであった。

専業主婦で子供が一人であれば?あるいは日本語の会話だけでなく読み書きを伝授することも可能であるかもしれないが、子供が仮に二人以上の場合、夫婦共働きの場合…その確率はかなり減るということがわかった。

実際彼女たちの子供で日本語を不自由なく話せて、読み書きも一人前…というのは一人もいないようであった。そのかわり現地の大学で優秀な成績を残している子供たちは結構いるようであった。

ボク自身の友人の子供たちも医者や学者、金融関係の道に進んでいるのを知っている。

 

ボクは最近、我々東洋人の精神文化に重要な影響を与えているのは『漢字』ではないかと考えている。だいたいボクは視覚人間で20歳から写真に打ち込んだ自称『一撮』であるし、禅を修行した者として禅僧の『書』は意味を頭で読み取る文字というより意味を肌で感じ取るシンボル(記号)ともいえる。

幼児期から言葉を習得する過程で漢字とアルファベットでは、そこに明らかに相違がうまれ、それはあたかも右脳と左脳の働きの違いのようだ。

ネットでその働きをみると

左脳〜言語や計算力、論理的思考を司る

右脳〜イメージや記憶力、想像力やひらめきを司る

右脳が活発なのは、言葉が未発達な3歳前後で成長するにつれて言語を司る左脳が活発に働き左脳優位になっていく。大人になると右脳をいかに使うかが脳を活発化させる一つのポイント…   だとさ。

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日本の先輩から戴いた書、スイスの友人のプレゼントしたら、窓に貼ってあった図

   『水急げども月は流れず』・・・