拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

SFに見る未来社会は何故かボロボロ

昔からSF映画が大好きでこの歳(67)になるまで、様々なSF映画を観てきたが、そこにはほとんど例外なくボロボロの未来社会が描かれていた。

未来だから、バラ色のはずの未来社会…とは思えない『みすぼらしい』人間の世界なのだ。

だいたいが、『貧富の差』が歴然として、この格差が起こす出来事が映画のストーリーになっている。

もともと政治や経済と無縁と思って生きてきた…、というよりむしろそういったことには一切関わりたくないという積極的『反政経生き方』を選択してきた自分であったから、こういったSF映画を見て疑問を持ちながらも、それ以上に深くその問に対して探求して来なかった…ところが、安倍や麻生の政治家たちにしてみれば、『国民の1億総白痴化』観点からすると大いに益のある我が生活スタイルであったに違いない。

それが、奇しくも2011年・3月11日の大津波によって美しく装っていた『美しい日本』のメッキがすっかり剥がれおちて、ボクのようなノンポリでも目に余る、『愛』が決定的に欠如した政権支配の姿が、日本から遠く離れて住んでいるにも関わらず、インターネットの目覚ましい発展のタイミングもあって見ることができるようになった。

そういった意味で20年前の映画『マトリックス』にボクは物凄い衝撃を受けたが、その時はその真意というものがわからず、ただ直感的に、確かに僕等は何か『真実ではない』現実に生きている、生かされている…などと思い、それはその時すでに入門していた禅が示す道をゆくことで、偽りの世界から脱出できるのだ・・・とボクは思っていた。

しかし、今回の参院選での『れいわ新選組』を応援する中で知った大西ツネキさんの経済のあり方の話によって、僕等が生きている『生きにくい世の中』というのが、何も精神的なあり方だけではなく、現行の経済システム自体が根本的に『オカシイ!』ということを極力誰でもわかりやすく説明をしているのを聞いて、本当に『目から鱗』がポロリ…と落ちる思いがし、これがもう一つの『マトリックス』に化かされている社会からの脱出の道であることを実感した。

たしかに、今のままの経済システムでは時間が経つほど資産の格差はどんどん広がり99%の貧困層は1%の富裕層に支配されてゆくのは新作のSF 映画を待つまでもなくボロボロの社会が日本が率先する形ですでにもう始まっているのだ。

今回の参院選の投票率は、48.8%で1995年に次ぐ過去2番めの低さだったそうだが、国民のマトリックス化=1億総白痴化は功を奏しているようだ。


目からウロコの財政金融基礎知識/大西つねき

新しく加わった新選組メンバー大西ツネキさんによる講演動画は3年前のもの。

やはり、2011年頃から新しい社会をめざして啓蒙運動を開始