拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

史上最高のシナリオ

すべては2011年3月11日の東北大震災と大津波とそれによる原発事故から始まった。

それまで、日本の荒廃はかなり進行していたにもかかわらず、そんなことには全く気にもかけずに見せかけの平安に我々は腰を据えていたのだ。

それが3・11 で何もかも露呈し日本のあちこちで膿を出すような事態を引き起こしても真っ当な対応どころか、真逆の対応で国民を苦しめる政策を次から次と安倍政権は打ち出してきた。

しかし時既に遅し、国民は皆目先の利益に目を奪われ人間性の劣化には気付こうともしなかった結果、政治・経済・文化とあらゆる面で世界に立ち遅れ、それまで先進国という自負があったこと自体が恥ずかしいくらいどこからみてもみすぼらしい国に成り果ててしまった。

そんな絶望的な気分で迎えた2020年3月の9回目の東北大震災記念日は中国の武漢から始まった新型コロナヴィールスの感染騒動によって、政府や国民の福島復興にたいする思いは薄すまり、むしろ今年行われる予定の東京オリンピックへの影響に気を取られていた。

そしてその結果的、コロナ騒動は想定外の経済的影響を世界中に及ぼし、東京オリンピックは来年に延期、もともとの不況に長期間の自粛生活がたたり日本の経済は深刻な事態となった。

図らずも日本の腐敗した膿を出し切ったに見える今現在、何故か『東京都知事選挙』という一隻のボートが大海に溺れる民を救う如く我々の眼の前に漂っている…ようにボクには見える。

あの3・11から9年目を迎える日本、じつに様々な事態に陥っては安倍政権による愚策で一層悪化させ、もうこれ以上落ちる所もないという体験をした国民が選択すべき道は唯一つ。