拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

さむーいバレンタインデー

 今日は世間ではバレンタインデー、ただ日本と違い女から男にチョコレートではなく、どちらかと言うと、男から女に花束・・・ていうのが、こちらのスタイル。

 でもボクは、決して花を買って我が妻にプレゼントしたことが無い。(じまんするな!)花を買ってプレゼントしたのは一度だけで、何の日であったか忘れたが、あった。普段は花屋でも日曜日は閉まっているのに、今日はさすがに稼ぎ時と店は開いていた。世間の意思でそんな事をやらされているような気がして、抵抗がある。・・・というのが理由だ。

 そんなボクのポリシーを知っている妻は、昨日、二人のために・・・とバラを一輪かってきた。

 毎年、この日に直径5cmぐらいの丸い箱に入ったお雛様紙人形をへやに26日まで飾る我が家の伝統があり今年もそれを
がざり始めた。この箱の裏にボクは仏陀の坐像を描き、下に結婚記念日が書いてあり、毎年、正の文字で回数を書き入れるようにしている。そして今年は、正、正、正、正、で20回を迎えることになる。であるから、ボクらにとってはこの日が記念日であり、バレンタイン・デーであると思っている。

 ここまで連れ合うと、もう空気みたいなものでもあり、また、もうそんなに長いこと一緒にいるの?・・・とも思う。

 今日も日曜の散歩定番コースLutlyへ行き、ニコルの両親とお茶をする。二人とも元気だが、義母は足が少し弱り徒歩が少し遅いぐらいなもので、義父になると79歳とは思えないタフでいつも何かに熱中するタイプ、義父は昔,ヨーロッパでも名を馳せたテノールのオペラ歌手だったので、ローザンヌやジュネーブでの芝居やオペラなどはほとんど招待され、彼ら夫婦はその殆を観に出かけるタフな夫婦だ。そんな彼らにはバレンタインデーは特に必要ないようだ。