拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

月の道

朝6時の目覚ましで起きたニコルは小さな叫び声をあげた。これはボクにも来い,というサインと感知したので寝ぼけ状のまま起きて道場の開け放された窓の外を見ると・・・現実離れした光景に息をとめた。 満月が見たことの無い大きさで深い青を背景に浮いてい…

命は食にあり

足が痛いと言っていた友のアントニオは結局,痛風であった。これは一生治らない病気だそうで,彼の大好きな飲食がこれからはかなり制限されることになるという。 彼は典型的な農家育ちのポルトガル人で、彼にとっては祭りや祝い事は腹がはち切れんばかりに食…

仏教の大意(慈悲と智慧)

まだ30ページほど読み残しているけど,この本について,何か書いておかなければ・・・という気持ちは文庫本でも620ページあるうち半分まで読んだ時から,自分のなかで線香の火のように消えそうでもしっかり燃え続いていた。 1992年に出版されたこの本をボク…

即,仕事モード

久々の出勤。 皆入院していたボクを同情してくれる。 実際は入院生活を結構楽しめていたので,逆申し訳ないアリガタイ感じ。 ボクは即仕事モードに入れるタイプの人間なので,今までのことが嘘のような気分であったが、仕事友達のアントニオに電話したら彼も…

病欠最後の日

素晴らしい天気に恵まれたのに、ボクだけじゃなくて、めずらしくニコルもかるく腰痛。せっかく借りているレンタカーがあるので、近所の仲良し夫婦クロードとガブリエルを誘っていつもの湖畔の散歩コース。と言っても,ガブリエルは最近体調がわるくそんなに…

船乗りのバーベキュー

今23:30、遅いので短く書きます。普段22:30には寝てますので。 最高の天気に恵まれた土曜日。午後6時ニコルの同僚の家にバーベキューに招かれて行く。同僚と言っても職場は離れているし、それ程親しい間柄ではないので,ニコルはなんでかなぁ?と首をかし…

カレンな白い花

4年前に買った盆栽的りんごの木の植木がはじめて花を咲かせた。ボクもニコルも花や樹を育てる知識がなく、ただ水をやるくらいしかしてなくて、考えてみれば可哀想なのだけれど。今年はりっぱに花をつけてくれた。 我がアパート6階のベランダの目を楽しませ…

文学の夕べ

夜、ニコルのお姉さんジョゼが何やら講演をするというので二人で行ってきた。 ジョゼは大学のスイスフランス語圏文学研究所の職員であり詩人で、今回の講演はフランスの詩人フィリップ・ジャコテに関する彼女の研究発表の講演であった。ボクはその方面はまっ…

同室の面々

さて、15,6才の頃、盲腸の手術で入院して以来の入院しかも外国(・・・と言ってもボクにとってそんなに外国ではなくなったようだが。)での体験談。を簡単に。 ボクの部屋は4人部屋であったが、12日間いた内、最初の5日ほどで、おじいさん二人が退院。 そこ…

退院した

本日、退院。 病院に12泊したことになる。 何だか変な気持ち、というか、むかし寺に摂心(禅の修行一週間)に行って帰ってきたような感じだ。 入院と言ってもどこも痛いわけでもなく、痒さもそうひどくなかったし(湿疹の痕は体中にあったが)、他の患者より…

経過報告(日曜版)

春のせいか、薬か、はたまた入院という事態か?けだるくて眠い。怠け者の本領を発揮すべきところを、横から貧乏性が顔をだして、この際ふだん読めない本をマキシマム読もうとどっさり本を持ち込んだが、本によってなかなか入りにくい本があり、それと4人部屋…

短話

昨日の検診で先生は<来週のはじめに帰宅療養、週三回の紫外線治療に通院すること・・・>との御宣託。それにしても、まさか湿疹?(アトピー?)で入院することになるとは。貴重な経験をさせて頂だいた。西瑞の医療面の一部分をうかがい知ることが出来た。

徹底検診+治療中

お昼の検診がすんで、4時まで時間があるので、着替えを取りに降りてきた。きょうで、 入院して一週間になる。早い! 入院はノンビリして温泉気分と言いたいところだが、やはりそうでもなく、4人部屋の内、はや二人が交代して入ってきた。一人は黒人の若者で…

土曜の一時帰宅

今日は土曜日、11時から16時まで自宅に一時帰宅。これを書いている。4人部屋の病室に2晩泊まっただけなのに、すっかり患者になりきってしまって、もう何年も入院しているような錯覚を持つ。 この2日間の経験でボクは少しスイス生活に自信を持つた。助っ人の…

<本しかない島>に行ってきます

日本のマンガをフランス語で読むのはなんだかバカバカしい気もするが、フランス語を学びながらストーリーを楽しめる一挙両得の面があり、一週間?の予定で入院することに決まったからには、4,5冊ニコルが買いためたものがあるのでそれをカバンに入れることに…

捨てるサジあれば、拾うサジあり

皮膚科の先生にもさじを投げられ、ゲリサーの念力も今のところもう一つ。ボクの湿疹は悪化の道をひたすらに走る。それで、一念発起してボクの担当医の例の女医さんに泣きつく。彼女は例によって天女の如く、ふんわりと包み込んでくれる。明日彼女がオーガナ…

ポリマンガの世界

Porymannga-2010 Lausanne、 第6回ポリマンガを見てきた。 我がアパートから徒歩10分のパレ・ド・ボーリュウという会館で 金,土,日と3日間をこなわれている。この期間中、変な格好の若者たちが街を闊歩しているのを見かけ,ああポリマンガか,と思い,一度…

復活の際

<海辺のカフカ>村上春樹著を読了。だいたいわかったが、よく分からない部分も多々あって、まあ面白かった。 親の運命に巻き込まれた15才の少年は、それから逃れ自己の人生を生きるべく道を探す旅に出る・・・みたいなところがメインテーマになっている。 …

ゲリサー(癒し人)をたずねて

その人はボクの足相をみて言った。あなたは子供の頃の<恐怖心>が未だに心身に残っているようです。 今朝早くボクとニコルは電車に乗って本に紹介されていたゲリサー(癒し人)を訪ねた。益々悪くなる皮膚病がなんとかなるものなら、とニコルが調べて連絡を…

今日から4連休

寝坊をして11時ぐらいから散歩にでかける。久しぶりにOuchyというレマン湖畔の休日に人の集まる場所から歩いて1時間Lutryの湖畔浴場カフェまで歩く。このカフェは3月下旬から10月まで年中無休でやっている憩いの場所。湖とアルプス、そしてVeveyに続く斜面の…