拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

土曜の一時帰宅

今日は土曜日、11時から16時まで自宅に一時帰宅。これを書いている。

4人部屋の病室に2晩泊まっただけなのに、すっかり患者になりきってしまって、もう何年も入院しているような錯覚を持つ。
 この2日間の経験でボクは少しスイス生活に自信を持つた。助っ人のニコルなしで、医者、看護婦たち、レントゲン技師、患者仲間などと問題なくコミュニケーションできる。まあ、20年近くこちらに住んでいれば、それは当たり前のようなものだが、ことボクに関してはそうも言えないくらい、<鈍>な人間でなおかつ不勉強、だからこれは特筆すべきことである。

 馬鹿話にしろ、普段仕事仲間のポルトガル人たちとなんだかんだ、下手でも喋っていると、文化の違いや、それを越えた人間として共感出来るところがわかってくるし、会話のリズム感も自然に身についてきているようだ。ただ、スイスのインテリと話すとかやなり難しい言葉を連発するのでわからなくなるが。

 4人部屋のうち二人はおじいさん、一人は50才ぐらいのスペイン人。ボク以外はみな足に皮膚疾患をもっているようだ。
スペイン男性は片方の足が足首から膝にかけて正常の倍以上に真っ赤に腫れている。初日の夜にその彼が痛みでウーウーのそばで唸っているし、年配のおじいさんは夢でうなされているらしく、アーだのウーだのうわ言を発し、もう一人のおじいさんは咳き込んでいた。 こんな状態の中でよく眠るなんていくらなんでも・・・。