拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

2010-01-01から1年間の記事一覧

衆生無辺誓願度

今年も残すところあと一日と数時間。今年の反省が無ければ、来年への伸展も望めない。 ボクにとってのこの2010年という年は、<病気年>であり、気持ちも内に向かっていた年であったと思う。何れにしても、自己中心的人生を送っているボクであるが、それでも…

雲無心

このブロクをつけはじめて、2年目を迎える。 毎日考えたこと、思ったことなんかを書くくらいだったら毎日でも出来る・・・なんて思っていたら案外そうでもない。まして、これを自分の知らない人が読むんだなんて考えると、やはり何でもいいというわけにはい…

雪のイブ

やっとこの日記ブロクのボクの小さな夢が実現した。・・・と云う満足感にいまひたっている。 というのは、この日記を過去を振り返って読むのがボクのこのブロクを書くことを決意させた一つの夢だったから。書き始めたのが2009年の11月下旬であるから、去年の…

テレホン〜マトリックス〜虚妄

帰りのバスの中、ボクの周りの人達4人が携帯で音楽を聞きながら、メールやSMSを読み書きしている。彼らの心は今ここには無い。こんな風景はもう数年前からごくありふれたものだが、これから人はこのように、心がここに無い状態が益々増え、二人掛けの席を荷…

リンはいつかコートの女王になるか!

昨日、土曜日はローレンス宅へ。フォンデュはどうかという提案があったが、どうもボクの皮膚病にはよくないようだ、と返事をすると、彼の故郷マレーシア料理、豆腐入りカレーと醤油のモヤシ炒め、鶏の唐揚げをご馳走になり、ボクなんかはご飯を4杯もおかわり…

コペル君からアオト君へ

吉野源三郎著<君たちはどう生きるか>に出会う。 まったく本との出会いは<人>との出会いだと思う。 この本は毎年11月下旬に行なわれるジュネーブの日本補習学校の本のバザーで今回買いあさった20冊の中にまぎれていた。 小説の主人公は中学生のコペル君。…

言葉考・摩訶不思議

今、ボクの小さな頭を占めているのは、(言語能力)というような事。 ボクの頭脳が数年前から世のインターネットに繋がったことで多少は活性化しつつ在るようで、また混乱に陥ってもいる。 この事にこだわるようになったのは、例の<Kanji-world>から端を発…

臘月(12月)八日

今、夜8時半。外は強い風で雨がわが書斎の窓に打ち付け、たった今季節はずれの稲光が光った。 この日記を付けるのに日付をみて、今日は釈迦が悟りをひらいた成道会であったことを辛くも思い出した。 4日ほど前に、ニコルは友達に会いに行き、彼女の余命が一…

ああ、人間は何処へ向かうのか?

ここ2,3日に渡って日本では今年の4月に放送されたテレビドラマ<わが家の歴史>を見終えた。 戦中から戦後の昭和時代を背景にしたドラマはボクの生まれ育った(昭和27年生)時代も後半少し掛け合わさり懐かしく、この時代のテンポに愛おしさを感じた。(ほと…

雪のローザンヌ

今日12月1日は、スイスフランス語圏にとって記録的降雪の日となった。 昨日の夜からシンシンと降り積もった雪が、バルコニーの花壇に30センチの高さに、こんもりと積り、何もかも真っ白く柔らかそうに覆っていた。ニコルは何年かぶりの大雪にはしゃいで1ヶ月…

倉庫にあった一枚のCD

Depot(倉庫)にずーっと前に仕分けして、客が捨てるからもし気に入ったのがあればどーぞ,と言ってくれたCDが一枚ポッんと棚においてあるのを見かけ手にとってみる。 矢野顕子の<ひとつだけ>というタイトルのアルバムCDと一緒に入っていたのが20周年記念ノ…

お客と我ら業者の友情を育んだ日

客と業者の関係から友情がころりと転がった経験は今回がはじめてだろうか。 そのお客である奥様も我が皿包嬢がすっかり気に入り、お友達になってください・・・と言われ、ボクはボクでこのお客 にちゃっかり我が写真<不立文字>の英語翻訳を頼んで1ヶ月が…

小さなビリヤード

いっ昨日の日曜日、久々にニコルの両親の家に遊びにいく。その前に義父が一人で我がアパート改良後の様子を見に来てくれ、ボクの新しい書斎、ニコルの書斎をくまなく見て満足したようだ。 その車でベルモンという湖を見下ろせる高いところにある両親の家に。…

ノリコ観音にアッコ観音(バーゼルにて)

今日は,ニコルと二人でバーゼルへ、電車で2時間の旅に出かけた。目的は人形作り師ノリコさんの人形を初めて見るため。 バーゼル街中、ある店の2階の二間のスペースで,一つはノリコさんの人形、一つは宮本さんの蔵書、能のテキストから始まって、様々な珍…

ナタリーさんから貰った黒い野球帽

今日のお客さんはナタリーさん。 こんな人間、こんな女性がこの地球上に存在したか!・・と思わせられる、珍しい人種。 確かに血も混じりに混じって 5カ国にのぼるとか。 ドイツ、アメリカ、韓国,モンゴル、オランダ・・・だったかな? 国籍は一応,ドイツ…

写真考・妙の一字

スズキ大拙の著書<東洋的な見方>は大拙の93歳の時の本で、彼の最晩年の本ということになる。自分は大拙の本は殆ど読んだつもりでいて、この本もどこかで読んだだろう・・・と思い込んでいたから、今回本棚から引っ張り出して再読のつもりが、なんだかいつ…

My PC もストレスで3日のエンスト

体調の事を考えたら、<ストレス>に思い当たり、さっそくブロクを書くのをやめていた。つい、All or Nothingの単純な性格を発揮。 思えばこのブロクを始めたのが、一年前の11月23日・・・ハリキッて書き始めたのだけれど、ボクの体調が大きく崩れたのがそれ…

日本の原点を想う

ここ西瑞でNHKの<龍馬伝>を見るのは、なにか格別な味わいバイ。 主役をやっている役者にあんまり気が乗らんちゃったと、見ているうちに好いたとバイ。・・・てな感じでこういうドラマを見せてもらうと、俺も馬鹿だなー・・・と思いつつこの世界に入ってし…

<不立文字>な秋

今、こんど11月に行うグループ展に出品する作品を準備。シリーズKanji Worldよりタイトルは<不立文字>。我妻ニコルの日常を切り撮ったものから6点をえらんだ。 場所はなんと、国連旧館のでかい廊下。国連でやるというと、凄い・・・という人がいるが、実態…

メルジンの発表会

ダイブ前、<■2010/05/27 (木) メルジン星の女の子>で紹介したメルジンの<60日間日本の旅>の発表会があった。 彼女の伯母のアトリエにて19時に来て下さい・・・と招待され、我々二人は出かけた。想像ではメルジンと同級の若い連中が沢山来るのだろうと思…

写真考・琴線の音色

昨日の続きを書くが、何故そんな事を決心しなければならないかというと、 例えば2009年にアルルの写真フェスティバルのフォトフォリオ・レビューに参加した時の究極の感想は写真を評価する側の人々(エディター・キューレター・ギャラリスト・その他)には<…

写真考・写真ではない

医者が海水は皮膚病に良い・・・と言ったから勇んで行ったのに・・・と医者のせいにするつもりはまったく無いにしても、海のバカンスから帰った時から皮膚が荒れ放題。なのに今日は歯医者の予約があって行ったものの、いきなり治療してはい5万円です、と!…

ローテンション・OK

いま自分は疲れのせいか,テンションが落ちている。 そういう時もあって当たり前。低い時は低いなりにゆっくり行こう。 ボクの目の前、コンピューターの画面のしたに、仏陀が肘をついて寝っ転がっている像がある、それみたいに。 <デッド・ゾーン>だんだん…

快晴の秋日和

体調がいまいちであったが,快晴の湖岸散歩は最高であった。今回はMorges(モルジュ)から歩くコースではじめてここを散歩したが、またボク等がいつも歩いている所とはまた違った雰囲気でとても良かった。ボク等の新しい散歩コースにくわえても良いと判断。 …

KANNJI World

多分、約一ヶ月前くらいからだと思う。ボクはこの事が念頭から離れないでいる。 ここ西欧の言葉は,アルファベット、それもたった26文字。そのアルファベットの組み合わせで,文字,言葉が出来ている。アルファベットの組み合わせでは、西洋の人々は言葉によ…

アパートの前に長ーい階段があるって・・言えよ!

今日の仕事はきつかったー! ジュネーブからトラックで2時間のジュラ山脈の懐の小さな町へ、老師のミカエルと行く。小さな地元の引越しで、<楽勝!!>気分で行ったけれど、移った先のアパートがなんと,トラックを止めてある地面から三階分は登らなければ…

Vevey の写真フェスティバル

先週,25日(土曜日)にVevey で行なわれていた第二回 <Le festival Images>へ行ってきた。 ローザンヌの隣街で、人口2万に満たないVevey というこんな小さな街が行った写真フェスティバルとは思えない,大規模かつ高質の写真フェスティバルだった。 他の…

秋に備えて

今日は一日中曇天と日中激しい雨。 日曜まで,日中30度を越える暑さのところにいて,今日は17度の我がスイス。体調が狂ってもおかしくない状況ながら今日は幾分きのうよりは体調が良くなった。 しかし、久々の雨模様、今日から間違いなく秋に突入することに…

クタクタの絶頂か

今日は朝からぐったり芯から疲れが出たようで,一日中いえにこもっていた。 昨日,皮膚の医者に診てもらい、海に行っているうちに出来た小さな湿疹に対する薬をもらい、ついでにかゆみで眠れない時の薬というのをもらい、服用したのがちょっときつかったのか…

八十歳の島

島での1週間のバカンスは79,と80歳の義父母と過ごした。(彼等は毎年夏の3−4ヶ月間を島の小さな家で過ごす。) この間,彼らと同年齢の友人、長く患っていた友人が亡くなった。彼等にとってこの夏、3人目の友人,知人との別れを迎えたことになる。 彼等の年…