拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

ああ、人間は何処へ向かうのか?

ここ2,3日に渡って日本では今年の4月に放送されたテレビドラマ<わが家の歴史>を見終えた。

 戦中から戦後の昭和時代を背景にしたドラマはボクの生まれ育った(昭和27年生)時代も後半少し掛け合わさり懐かしく、この時代のテンポに愛おしさを感じた。(ほとんど、ゲゲゲの女房・・の世界か) 

 主演の柴咲コウさんも久しぶりにに見たが、いい女優になっていた。 そして富司純子さんのお母さん役は素晴らしい。

 なんか、しんみりとイイなぁ・・・と味わった。ボクなんか今、平成何年か? も知らないのだから。

 今日から読み始めた、10年前に書かれた立花隆の本、<21世紀 知の挑戦>を読み始めたけれど、その最初の部分に
日本人の子供たちの理科系への興味不足への警鐘を鳴らしていた。
 ボクはSFが好きで、未知なるモノへの好奇心は大盛ではあるが、それでもどちらかと言えば文系だ。

 確かに、立花さんが云うように世の中科学技術の大変革期を迎えており、それに対応できる人材を育てることは急務だとは思う。しかし、その力が遠心力とすればそれを支える核がより強い求心力を持って自己とは?人間とは?という処を無視
出来ない、というよりより以上にそちらの探求も重要と言える。

 今日夕方ローザンヌ地元のTV放送で各界の人達6人が集まっての<世界化>・・についての話し合いに、音楽をしているという30歳ぐらいの若者は(世界化、世界化といって自己の外ばかりに眼を向けるのではなく、もっと自己の内面を掘り下げ、その上で自己の身近なところから、よりよい世界へと改革すべきでは・・・)というような意見を述べているのを聞いて、ああ、やっぱりこうゆう若者もいまだに健在なのだなぁ・・・と思った。