拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

臘月(12月)八日

 
 今、夜8時半。外は強い風で雨がわが書斎の窓に打ち付け、たった今季節はずれの稲光が光った。

 この日記を付けるのに日付をみて、今日は釈迦が悟りをひらいた成道会であったことを辛くも思い出した。

 4日ほど前に、ニコルは友達に会いに行き、彼女の余命が一ヶ月あまり・・であることを知らされたと泣いた。

 そういう日がいつか来るのでは無いかと、心の何処かで準備はしていたが、いざそれが現実となると複雑な気持ちだ。
 
 医者に見放されたことが、即、死というわけではないだろうが、余命一ヶ月と言われたそうだ。彼女の亭主は暫く休暇

 をとって彼女のそばにずーっといるという。

 世の中、いまウイキィ・リーク・・・とか何とかで騒いでいるが、そんな事彼らにとってなんの意味もなさないだろうな

 ぁ・・・などと考えたりしている。

 先日読み始めた立花隆の本のちょうど遺伝子組み換えによる癌の治療の話のところを、今読んでいるところだが、この本

 が書かれて10年の歳月が流れているのに、驚異的な勢いで科学、医学が進んでいるはずなのに・・・。