拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

<花猫風月>にいたるまで

2007年にスイスの首都ベルンにある日本大使館の文化広報館でのスイス在住日本人芸術家協会のグループ展が行われた時、このタイトル < 花猫風月 > の写真をボクは展示した。 2006年の10月に初めてデジタル一眼レフキャノン400Dを買った。(これは日本で言う…

お気の毒な、義父

昼食に招かれて席に着いた時、ボクの全神経は肩から両腕、背中にかけていかに我が皮膚と着ているモノが接触せずにすむか・・・の一点に集中していた。・・・が、わが義父は何時もならなんの造作もなくボクのギコチなさを見破るであろう所、不幸にも彼自身が…

記念日に湿疹

今朝8時にフィジオ(西洋整体師)に予約があり、湿疹でシャツもスッキリ着ることができない状態で腹部の筋肉を強めて腰痛にならない運動を指導してもらう。救われるのはこの整体師の男性がとてもいい人であったこと。本来はそれからすぐ電車に乗って出勤だが…

急急ナイト

言うと大袈裟になるので隠していたら、強制的に見せろと迫られ、しぶしぶ痒みで鮫肌になった体をみせたら、案の定救急病院へ夜の9時過ぎに行ってきた。なんで言わなかったの・・・とニコルにおこられ、病院の受付の看護婦にもなんでもっと早くこのかったの?…

撮りたいと思わせる本

今、最高の本を読んでいる。フィリップ・K・ディックの<アンドロイドは電気羊の夢を見るか>。 ボクはこんな写真をとりたい・・・と思っていたし、撮りたいと常に思っていた・・・とボクに思わせる本なのだ。 この<感情移入>の問題はたぶん仏陀の悟りと関…

禁じられた遊び・・・は

昨日夜8時半ごろ、日記を書こうかと机向かうと・・・バッン!という音は無かったもののそれから10時半まで真っ暗闇の世界となった。今日になってわかった事はローザンヌの4分の3が約二時間の停電となったというもの。 ニコルは暗闇の異常事態に少しはしゃぎ…

観音はまず音を観ずる

観音様の話を続けたい。 高校の時、北海道から修学旅行で京都、奈良へ行って有名なお寺をめぐった時も、写真を始めるようになって仏像を見る機会があっても仏像になんの興味、関心も持たなかったのが、坐禅をするようになって初めて仏像の良さがわかるように…

観音の味覚

<観音の視線>というタイトルの特別展を見にジュネーブの民族博物館へニコルとでかける。 ニコルとジュネーブへ行くのは久しぶり、ニコルの狙いはわかっている、茶(テー)という名の中国人がやっているとても小さな食堂へ彼女はまず行きたいのだ。小さいと…

裏の灯り風景

今日は雨であった。うっとおしい雨に少し気落ちしながらボクと今日の相棒アマデウとトラックに乗って客の家に・・・ 日本に帰国する人の荷を梱包してコンテナで日本におくる仕事なのだが、久しぶりで徐々に調子が上がってきて、最後はクタクタになりながらも…

ピュアー

この世に、ピュアーなもの・・と言えばやはり、<子供>だろうか。かりに嘘をついてもそれが、透明ガラスの中の嘘みたいに全部丸見えの嘘で、それすら可愛く、ピュアーに感じてしまう時期のこども。 ボク等夫婦には子供がないけれど、ふたリともとても子供が…

西瑞の厳しい北壁を超えろ

西瑞について・・・みたいなことは、ガイドだったときによく考えたものだが、最近はそんな問いも浮かばないくらいこちらの日常に埋没しているからだろうか。 オリンピックでメダリストのインタビューがあって、その選手がスイスドイツ語で話たりすると、アレ…

ボクもスピードスケーターだった

スイスの放送で、スピードスケート500mで長島圭一郎選手が銀メダルを取った素晴らしい滑りを見た。 彼も道産子だそうだ、ボクも。 そしてボクも中学の時スピードスケートの選手だった。北見市内の中学で1500mで2位になったのが最高記録。僕らの頃は、セパレ…

これもけっこう、辛い

とにかく体が痒く、他のことによく集中できない一日。 暮れから、一月、二月と坐骨神経痛だ風邪だと例年になく、よく薬をのんだが、その反作用がでたのだろうか? 土曜日に按摩してあげた彼女にあやかって、ボクも砂糖ダチ・・を決意。甘党のボクには結構キ…

さむーいバレンタインデー

今日は世間ではバレンタインデー、ただ日本と違い女から男にチョコレートではなく、どちらかと言うと、男から女に花束・・・ていうのが、こちらのスタイル。 でもボクは、決して花を買って我が妻にプレゼントしたことが無い。(じまんするな!)花を買ってプ…

バンクーバーが始まった

今朝、4、5年ご無沙汰していた、女性がボクの按摩を受けに来た。彼女はボクの按摩を受けたことがキッカケで5年前から医王会指圧を学び続け今年の10月に試験を受け、パスすれば資格をもらえるという。大先生の日本人はイタリアから定期的に来て教えてくれるそ…

洗練の方向性

ガイドをしていた時、日本から来た高専学校の教師をローザンヌ工科大学見学に案内をしたことがあった。 担当の教授はロボット研究のイタリア人で彼の生徒の研究室をいろいろ見せてくれた。その中に日本人男性がいて、ロボットの視覚機能を専門に研究していた…

アンドロイドは電気羊の夢をみるか?

ほんま、しばれまんな。 今朝なんかトロチネット(キックボードの仏語)で坂を下るとき顔が痛いくらいでおました。 脳も完全にシバれたようで、ややこしい事は一切かんがえずひたすら暖をもとめて。 猫のように! と思っていたのにラジオでは、特集で<ロボ…

ドテラの写真家

ちょうど一週間で山本周五郎著〈虚空遍歴〉を読了。先週木曜日に、これはすごい本だ・・・と書いたけど。 この終わり方はかなり寂しい。主人公・沖也はとにかく自分の目的に向かってまっしぐらで良かっただろうけど、旅に出てから物語にも登場しない、妻や生…

さよなら、スーパー・ナニー

スーパー・ナニーさんについては彼女が肺がんで亡くなり雑誌、新聞に載っていたことで、名前だけは知っていた。 それが2週間前ぐらいに、偶然彼女の出演しているフランスTV番組を見た。 どういった番組かと言うと、(親に甘やかされて育ったために)、どうし…

味噌の味噌臭いのは上等の味噌にあらず

バカだと思ってはいたが、これほどとは! 人のことではなく,自分のことである。今夜久しぶりに坐禅をした。 それでわかった事は、ドブダメに生きていると、そこがドブダメということに気づかない・・・ということだった。 自分の心身がアカだらけであること…

他撮のライセンス

いつもの日曜日の散歩が終わり、レンタカーを借りていたので少し遠出して郊外の友人宅へお邪魔。 友人宅には横の長さ120cmはあると思われるテレビが設置されていた。古いのがイカレて、10万円と安売りしていたのでこのパナソニック製のテレビを買ったとの…

西瑞の医療、保険システムについて

去年の暮の坐骨神経痛から始まって、体の乾燥からくる痒み、そして今回の風邪と続きそのたびに医者に診てもらった。 坐骨神経痛の時、5日間。今回の風邪で4日間の病欠の証明書を医者からもらいそれを勤務先に提出すれば、西瑞では堂々と休めるという仕組み…

我が妻ニコル行状記(2)カット&カラー

夕方のこと,ニコルが帰るなり玄関でなにやらわめいているので,行ってみると涙を浮かべている。美容院でのカットと毛染めの色が気に入らなかったらしい。 まあ,世の中もっと大変なことが沢山あるんだから、これくらいしかたない・・・と、さんざん文句をい…

剣の名人は刀を抜かない

病床にて山本周五郎の<虚空の遍歴>上巻140ページぐらいを読み。唸る。 作家の才能というものは・・・というより言葉がでなくなる。 視覚芸術家と作家の才能の比較というのは不可能?であり無意味?だろうか。 こんに凄い小説を読んだら自分の写真なんか,…

アルカシルでおやすみ

風邪をひいた、眼のあたりが熱のためかクシャクシャする。アルカシル(風邪薬)を飲んで寝ることにする。 今日は、38歳と39歳の爽やかな日本人女性に会ったので、気が緩んだのだろうか?

西瑞でのナルホド

久しぶりに、ポルトガルの仲間と仕事をする。 アマデウとパウロはポルトガル人でふたりとも14歳ぐらいの時スイス・ジュネーブに移住。今は30代。 ジュネーブにはポルトガル人がたくさんいて、様々な職業に付いているが、肉体労働系、飲食系、サービル業系な…

2010年、俺もやるぞー

日本の写真界は活発だ。ネットのおかげでヨコハマ・フォトフェスティバルやフォトサミットなどの様子が関係者や写真家のブロクを通してその熱気が伝わってくる。 ボクが写真を始めた1970−80年代頃は写真界は印刷媒体の将来が危ぶまれ、他の映像メディアに取…