拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

さよなら、スーパー・ナニー

 スーパー・ナニーさんについては彼女が肺がんで亡くなり雑誌、新聞に載っていたことで、名前だけは知っていた。

 それが2週間前ぐらいに、偶然彼女の出演しているフランスTV番組を見た。

 どういった番組かと言うと、(親に甘やかされて育ったために)、どうしょうも無いわがままな子供を持て余した親が彼女の番組に助けを求める・・・と言った番組。初日は観察の日で、その家族をジックリ観察して何処に問題があるかさぐる。そして次回から親にアドバイスしながら忍耐強く事態を見守る。そうして何回かその家に通い問題点を改善して行く様子をドキュメントしていく。

 ボクはこの番組を見てへえー・・と思うと同時に、なんでもっと早くこんな番組がなかったのだろうか?とおもった。
甘やかし過ぎて、自分の親としての権威が子に対して全く発揮出来ず家族の関係が崩れて行く中で、このスーパー・ナニーはこれらの親に歯に衣を着せず、しかしよく説明して納得させたうえで改善を促す。その変化の様子がドキュメントされてよく分かるし、子供と親、そしてスーパーナニーと3人の心の対決があり、見ていて迫力がある。驚くのは子供の心理の狡さとしぶとさ、何もかもわかっていながら親との対決で負じと、あの手この手で演技してくるあたり、映画エクソシストを彷彿させる・・・こういうときは子供は本当に悪魔っぽい、親は愛情を持って本当にシッカリ存在していないと、子供に振り回され支配される、そしてそれはその子供にとって不幸の始まりとなるのだ。

 しかし、大変残念なことに、このフランス版スーパー・ナニーさんは47歳という若さで亡くなってしまった。
 ご冥福をお祈りすると同時に、彼女の後釜の出現に期待する。 

 何でもある日本、このスーパー・ナニーもあるのだろうか?

 後で調べるてわかったことは、このスーパーナニーはもともとイギリスの番組で、ボクが見たのはそのフランス版であった。