拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

2018-01-01から1年間の記事一覧

侘び寂びの景色

あ〜ぁ、今年もついに最後の一日になったか… 今年一年を振り返ると、やはり2017年6月で退職してから後の人生ということで否応なく章を改めることになり多少の戸惑いもあったが、徐々にむかし自分が目指していた道へと自然と立ち戻る形に落ち着いてきた気がす…

『いらっしゃいませ』の国

一度海外在住(特に欧米方面)経験した人間が身にしみて思うこと…は、何と言っても日本でのショッピングの快適さだろう。 そしてそれってかなり重要なことなのに、自分の中で何故か過小評価している…ていうか、どうにもならないこととして忘れるよう、諦める…

暮れる年

今日、クリスマスを一日前にしてニコルの両親、姉と娘&その婿そして我々夫婦でクリスマス会を開いた。 今年、11月にニコルの伯母(義父の姉)が93歳でなくなった。ボクがスイスに来てから初めて身近な人がなくなった。 30数年前、僕等がスイスで初めて借り…

ボクの2018年の漢字『探』

日本で毎年行われる『今年の漢字』ということで、今年選ばれた漢字は『災』であった。 ウィキペディアによるとこの催しは案外古くなく、1995年から開始されたという。 しかも主催が『日本漢字能力検定協会』でそのキャンペーン…というところがなんとなく可笑…

覚悟の風景

今、五木寛之さんの『人間の覚悟』を読んでいる。 そのキッカケが、昨日たまたまYoutubeで『ラジオ学問ノススメ』で五木寛之さんとのインタビューだった。 2009年2月の放送で、その頃出版された本『人間の覚悟』を踏まえたインタビューは以前一度聞いたはず…

美しい日本の私

上記のビデオが見られるようなので、目下再チェック中。 その中で、彼がオススメしているので読んだのが、川端康成がノーベル文学賞を受賞した際、講演で話した内容が本になった文章、『美しい日本の私』・・・ (なんか、どこかで聞いたような…と思ったら、…

常不軽菩薩に思うこと

今日もカテゴリーとしては(東西異洋文化事情)。 最近、本屋をぶらりとしていたら、日本関係の棚に(Ryokan〜梅の花)と題した小冊本を見つけた。 良寛の短歌集で日本語〜ローマ字読み下し〜フランス語訳となっていた。 バラバラとめくって、眼に飛び込んで…

木こりの国… か?

新しいカテゴリー『東西異洋文化事情』をこのほど立ち上げた。 1991年からヨーロッパはスイス・ローザンヌに定住してから、『なんじゃコリャ?』と思う違和感について、誰かに話そう話そうと思いながらも…そのチャンスも時間も意気地もないまま、いつの間に…

必撮無眼流 〜 究極のプリント

久々の必撮無眼流であるが、これを生み出した経緯やらを考察しつつ・・・。 およそ35歳(1987)〜48歳(2000)の13年間ほど、写真活動を完全に休止していた。 51歳(2003)の時、それまでの観光ガイドという不規則な仕事から引っ越し屋に正社員として勤務す…

『キン○マ』?!

ヨーロッパで生きていくには、一日にジョークの一つや二つは言えないと… 三十数年前に初めてローザンヌに来た時に、強烈に思い知らされながらも…27年間、一度もジョークを自分から発した事はなかった。というか、様々な理由でジョークが言えなかったのだ。 …

『間』を悟った人 = 人間

一撮流解釈だけど、人をして『人間』という言葉を創作した中国人はなんと素晴らしいのだろうか…と最近考えている。 日本では昔から『間』が大事…てなことを言われていたので、日本人であれば誰でも聞いたことがあると思う。特に芸事に関して『間』ということ…

音楽は情熱の波動か

この季節にローザンヌで毎年行われ、今年で21回目を迎える『Festival BACH de Lausanne』フェスティバル・バッハ・・・これに関わっている知り合いのおかげで昨夜は素晴らしいバイオリン・ソロに遭遇した。 我が家から徒歩11分にある街中の教会でそのコンサ…

東洋の真髄

二十歳から二十九まで写真一辺倒だったのが、どういうわけか東洋医学を入り口に禅修行、練功十八法、太極拳の気功法そして一週間の断食、滝行などなど東洋文化に浸りきった三十代であった。新米鍼灸師として治療所でも働いた。 そういった経験から自分が考え…

秋深し、天才の文字は読みにくい

訳してもらって、文句いうのもなんだが… まぁ、家に帰ってからゆっくり調べればいいヤ〜…なんて思ったのが大間違い。 語学の天才君の書いた文字、下手なうえに小さくて癖のある文字でよめやしない。 こんどいつ会えるかわからないけど、その時確認するしかな…

沈黙に 転んだ後の 静寂や…

スコセッシ監督の映画『沈黙』、日本では2017年の1月公開だったようだが、ということはスイスではその少し前だろうから、2016年の12月頃として約2年前にボクはニコルと友人のベアトリスの3人で見に行ったのだけれど、 このほど、アマゾン・プレミアムで『沈…

漢文かいな!

今年の春くらいから?だったろうか… 日仏言語文化交流をめざし、ネットでもって運営しているTandem(タンデム):=二人組の意:というものを友人が紹介してくれ週一で参加している。 フランス語を母国語とする人と日本人が一時間ずつ交互に言葉を教え合う……

それぞれの『門』

こういうのも『縁』というのだろうか。 というのは、鈴木大拙さんに会いたい(というか年に3回ぐらい彼の人柄に接したい気持ちが起きる事)気がして、大拙の自称弟子を自認している志村武著『鈴木大拙に学ぶ禅の人生智−ありのままに生きる』という著者が23歳…

逆まつげ+タオ

十年ほど前から、ボクは左目の上まぶたのまつ毛が逆まつ毛になって困った挙げ句、 生え伸びて眼の玉に接触した時点で鏡を見ながら自分で抜き取る…という作業を続けてきた。なんとかならんのか…と前々から思っていたら、『逆まつ毛に対処してくれる眼科医が一…

ピンピンコロリへの道

有り難いYoutube…というのは(感謝の念仏を唱えながら) 先日、NHKスペシャル『AIに聞いてみた、どうすんのよ?!ニッポン健康寿命』というタイトルの興味深い番組を見た。 65歳以上の41万人に対して600項目の質問(生活習慣に関するデーター)と10年以上に…

フラミンゴと北京と

相方のバカンスに伴い、2泊3日の南仏はアビニョンへでかけた。 相方の昔からの夢であったという『カマルグ自然公園』へガイドツアー半日コースに参加した。地図を見るとカマルグ自然公園はボクがなんどか足を運んだフォトフェスで有名なアルルの直ぐ側の地…

ミュージカル Notre−Dame de Paris

Belle, the original cast(Garou, Daniel, Patric) Le Temps des Cathédrales - Bruno Pelletier きのうYoutubeで音楽をアップした時、まさにチラッとミュージカルノートルダム・ド・パリのうちシングル・カットされた『 Bell 』を見かけたのをキッカケに懐…

魅力的なフランス語の歌は…

Charles Aznavour Hier encore 今月の1日に94歳でシャルル・アズナブール氏が亡くなった。 ほんの少し前、9月に東京・大阪で公演をして元気な姿を見せただろうに… 彼は日本でも人気があった。ヨーロッパに来る前からボクですら知っていたのだから。 こちらヨ…

  聖なる場所 バランス神社

退職してからボクが愛する場所の一つになった近所の公園… ここには週3回ぐらいジョギングと太極拳をしに立ち寄るが、来るたびに心が休まるというか、明らかに公園の内と外では『時のあり方』が違っている。 この公園には時間が無いのだ。或いはあるかもしれ…

終わりの始まりイ〜ッ!

RBC NEWS「当選した玉城デニーさん ザ・ニュース生出演①」2018/10/01 2011年といえば、59歳のとき。 れっきとしたジジイになる一年前にスマートフォンを買った。 それが自分の生活にとって革命的出来事となった。 様々な事情によって政治無関心者=ノンポリ…

太極拳考(2)

1981年(当時29歳)に東洋鍼灸専門学校に入学したあたりから、一気に『東洋』に足を踏み入れることになった。 今から考えればボクの30歳代に起こったことは、インドや中国の影響のもと発展形成した東洋文化との出会であり、日本の伝統文化に生きている自分を…

太極拳考(1)

数ヶ月前、NHK大河ドラマ『功名が辻』にハマり、その中で織田信長による能の舞を何回か見ている時、ふと『太極拳=禅=能』の思いが強くなり、以来『太極拳』について何かが深まったようなのだ。 特に今年になってから週3回近くの公園を走り、そのあと太極拳…

ハーフって?

ちょうど一週間前、9月8日(土曜)テニスUSオープン女子決勝があって大坂ナオミが セレナ・ウイリアムに勝った。ボクは大坂選手の準決勝の試合をたまたま見て、去年準優勝したという選手とのスリリングな対戦をみて、こりゃ明日の決勝は絶対見たい… と思っ…

 -Imageの街- Vevey 2018 ・その1

フォノグラフィ?だかなんだか知らないが物凄い臨場感に、俺は驚いた。 妖しげな地下の一室に設置されるモニターにはわけのわからないパターン映像が… このぐらい徹底して遊んでくれると、こっちも楽しめる・・・ ヤバイ赤光線に『魔』がさすような雰囲気を…

 秋桜(コスモス)

今回、移行したブログにはお絵描き機能が備わっているので早速試してみた図 昨夜は月一回の俳句会がVeveyで催された。 その前に毎週土曜、3時間のバトミントン・ダブルスの混戦を1時間半で切り上げて湖畔の喫茶の俳句会にぎりぎりまにあった。総勢10名中、ボ…

ゲゲゲの昭和人

じつは最近ずーっと連続ドラマ『ゲゲゲの女房』にハマって、全156話、今日鑑賞完了。 なんだか、物凄い懐かしさにどっぷりと浸ってしまい感無量。 今までほとんど気にもとめなかった『昭和』であるが、ボクは昭和27年生まれだから、生粋の昭和っ子なんだぁ・…