木こりの国… か?
新しいカテゴリー『東西異洋文化事情』をこのほど立ち上げた。
1991年からヨーロッパはスイス・ローザンヌに定住してから、『なんじゃコリャ?』と思う違和感について、誰かに話そう話そうと思いながらも…そのチャンスも時間も意気地もないまま、いつの間にか27年というかもうすぐ28年になろうとしている。
( でも多分すぐネタ切れになるカテゴリーかもしれない… が )
これは、スイスに来て最初に思った違和感というか、ボクにとってものすご〜く異様に思えたこと。
キッチンでパンをパン用ノコギリでギコギコとパンを切ったはいいが、テーブル回りがパンくずだらけになってしまう状態…のことであった。
キッチンはボクにとっては、清浄かつ神聖なる…的な観念をいつのまにか持っていたようで、きれいなテーブル回りが、丸太ん棒のようなパンの塊をノコギリで切ってその切り屑だらけになってしまうキッチンに我慢せざるをえないながらも、心の深いところではずーっと違和感を持っていたのだ。
ヨーロッパなのだから、人々はパンを食べると言うことは当然知っていたが、それはボクが日本で食べていた食パンではなくて表面が固いパン塊をいちいちノコギリで切り分けて食べるとは全く知らなかったのだ…。
西洋人は一見ボクよりも華奢な男であっても、二の腕は必ずゴツ太いが、それはこの果てしない森林を切り開き、岩を砕いた子孫から引き継がれたDNAだからなのだろうか?パン塊を切りながら、ボクは時どきそれを考えている。