拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

漢文かいな!

今年の春くらいから?だったろうか…

日仏言語文化交流をめざし、ネットでもって運営しているTandem(タンデム):=二人組の意:というものを友人が紹介してくれ週一で参加している。

フランス語を母国語とする人と日本人が一時間ずつ交互に言葉を教え合う…というもの。

毎回だいたい8人平均集まって、語学学習。初心者からびっくりするほど上級者までゆっくりとした流れで人が入れ替わりしながら交流している。

ボクは去年までの15年間は100%ジュネーブにて引っ越し屋勤務で他の分野の人との関わりがまったくなかったから、ここで利害関係が一切ない様々な立場の人々との出会いが実に楽しい。

ここに集まってくる日本語を学びたい連中はとにかく皆、日本に夢中だ。集合場所が大学のカフェであることから、大学生や卒業生が多い。日本人も一番多いのが留学生の立場でフランス語を是非学びたいという若者か、或いはボクみたいなローザンヌに住んでいるオッサン…と言おうとおもったが、そんなオッサンは目下のところボクだけだ。

スイス人でボクと同年輩のオッサンが一人、常連で毎回きている。日本語もペラペラだし学ぶこともない…と思うが、フランス語を日本人に教えるのが楽しいのだろう。

先週は寿司の板前業をしている、スイス在住8年の日本人男性がきた。一見板前にはみえなく、IT関連の職員かと思える雰囲気を出していたが、話してみるとじつに『アナログ』なので驚いた。『最近はスーパーの入り口そばに、寿司弁当なんかが置いてあって、寿司のバリューがかなり下がった…』と嘆いていた。次回時間をとってヨーロッパにおける寿司業界の様子などを聞きたいと思う。

それとここ最近、タンデムに集まる連中のなかで、漢文をやっているスイス人男女、それぞれに出会って正直驚愕した。

外国人にとって、話すことはとにかく漢字を読み書きすることがどれだけ大変なことが容易に想像できるのであるから、それよりもっと踏み込んだ『漢文』を読みこなそうと

努力している外人さんを見ると自ずと『敬意』の念が湧くというもの。

ボクは数学も嫌いだったが、古文漢文も大嫌いで何にも読めないが、今になって高校で古典を教えていた上品な女先生の顔を思い出しては後悔している。

これも先週初めて出会ったジュネーブ大学、日本語科3年生のスイスとアルジェリアの混血男性が来て、半端じゃない語学力と学問に対する底なしの情熱を見せつけられ、我が仏語熱も若干であるがヒートアップしたのである。

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