拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

Ha-ï-ku スイス夜話 

写真は一昨日、11月12日日曜の朝のレマン湖畔の様子で、地元でビーズと呼ばれる北風が思いっきり強く吹いて、短歌も思いっきり和風になったが
それにはちょっとしたわけがあって、この前日土曜の夜になんと、ローザンヌの隣り街Veveyは『カフェ・文学』というザワザワしたカフェで
『 Ha-i-ku の会』が催されたのだ。

毎年秋に催されるジュネーブ領事館主催による『日本文化の秋』…のパンフレットで見つけた『俳句の会』。
ニコルも誘って暗くなった雨のVevey へ行った。
主催者は日本人女性とスイス人女性のもよう…カフェでやるというので、その一角をキープしてあると思っていたら、未だしていなくて定刻の
18:30になって、ボクも手伝って場所確保。
この会はいつから始まったのか知らなが、毎月一回行われ、今回は普段の倍の人数で10人である…とのこと。
そのうち日本人が3人、7人がスイス人?(国籍は不明)が集まり、主催の日本人女性が準備した俳句についてのテキストが配布され、彼女のリードで
俳句の夜会が始まった。残念ながら自己紹介がなかったので、集まった皆がどうのようないきさつでここにいるのかは知ることはできなかったが、
見るから若い日本人女性を除いて、皆中年以上で『俳句』がいかなるものか多少は知っているようであった。
日本語とフランス語が混じり合う『俳句会』は、熟(こな)れるのに時間がやはり必要なようで、若干、不完全燃焼気味で2時間の会が終わった…。

しかし、ボク個人的にはスイス人が俳句の世界にあこがれ、一歩でも近づこうとする姿には不思議な感慨を抱いた。
ボクの対面に座った60代の男性はなんでも、四国巡礼を40日間?だったかで回り、その間書き溜めた俳句ノートを持参して見せてくれた。
フランス語、それも手書きの『 Ha-ï- ku 』をジックリ味わうことは出来なかったが
俳句に対する思い入れは、ボクなどの比ではない様子・・・(そう云えば、どことなく洋風『山頭火』の風貌であった)