拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

フラミンゴと北京と

相方のバカンスに伴い、2泊3日の南仏はアビニョンへでかけた。

相方の昔からの夢であったという『カマルグ自然公園』へガイドツアー半日コースに参加した。地図を見るとカマルグ自然公園はボクがなんどか足を運んだフォトフェスで有名なアルルの直ぐ側の地中海に面した湿地帯のことであった。それならばはじめからアルルに宿泊すれば良かったのに…と後で思ったのだが、まぁ、ボクはアビニョンには行ったことが無いし、ニコルもアビニョンには二十数年ぶり…ということもあって。

結果的にアビニョンからカマルグまで、車で1時間40分ぐらいかかり、湿地帯に群れる野鳥を見る公園に45分しかいられなかったのは残念だった。

フラミンゴが群れて、いくつもある塩湖の浅瀬で写真でよく見る姿勢でゆったりと歩きながら餌を食している風景はススキの存在も手伝って和風を思わせた。その他鷺やら名の知らぬ野鳥などが飛び交って、久しぶりにシャッターを切りっぱなし、制限時間が短いのでニコルにせかされながら公園内をめぐり、鳥を撮る。

 

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静かに浅瀬を散歩していたフラミンゴの群れが飛び立った瞬間…これは想定していなかったので、撮れてうれしいフラミンゴであるが、飛んでいるフラミンゴってそんなに格好のいいものではないと解った。群れているからまだいいものを、一羽だけ飛んでいるのを見かけたが、紐(ヒモ)が飛んでいるようでわびしかった。

カマルグ自然公園というと、白馬が群れて湖を走っている写真がパンフレットの表紙になっていたりするのでそんなイメージを抱いて来たが、そんな風景は見ることができなかった。ガイドによると、野性の馬はいないとのこと。

そうそう、朝8:30から5時間の半日ガイドツアーは8人乗りのミニバンであったが、

客は僕ら2人だけであった。ガイドのノッポでよく日焼けした、見た感じフランス人に見えない40代の青年は非常に丁寧にゆっくりと話す男性であった。

帰りに、規定コースにない街などに寄り道してくれる…ということで、完全に城壁で取り囲まれた街(約350mX150m)Aigues-mortesを見学40分。ニコルの希望で海辺に15分立ち寄り、久々に見た海に相方は大喜びしていた。そこから高速路でアビニョンにもどったが結構時間がかかった。その時いろいろガイドさんに質問しているうちに、なんと若き日に北京の写真学校に行って2年間勉強し、その際同じクラスメイトだった日本人女性と恋に落ち6年間付き合っていた…ということがわかった。彼はそもそも写真で有名な街アルル出身であるから、なんで北京なんかに??行ったのか?それも授業は中国語であったとのことであるし。まぁ、若き日の好奇心と、学費が当時のフランスと同じくらいであった…というのが動機であったらしい。だから少し中国語が話せるとのことであったが、ん〜んボクも写真学校卒業者としてその北京での学校でのことや生活のことをもっといろいろ聞きたいところであったが、彼の午後からの客がホテルで待っているということで我々はその予約時間である14:30分ギリギリにアビニョンに到着。