拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

ニコル日報,異常なし

 ニコルの仕事の様子はほとんど毎日のように報告を受けているので,なんとなく少しはわかっていて当然と言えるはずであるが、正直に言うとボクは何にもわかってはいない、のである。

今の仕事は2年ほど前に彼女がスポンのごとくしぶとくかじりついて掴み得た仕事で,それまでは15年間日本食品店兼簡易食堂みたいなところの,看板娘的存在として頑張っていて、おりしも西欧の寿司ブームの尖兵としてジュネーブ駅から此の店の1,5kmの街中で彼女を知らない人がいないくらい愛想のいいオネイサンとして人気者であった。が、店主の息子の代になって、人情よりマネー・ジメント傾向にかたむくにつれ,面白みが薄れたニコルは此の店を去ったのであった。

 そしてなんと,公共事業?の組織<対アルコール中毒救済>の秘書になった。ニコルが20代の頃、小児精神科(そんなのある?)で2,3年秘書をしていた経験があるくらいで,長いこと寿司を売っていた経験を活かして?,再び秘書に返り咲きするとは、・・・よくなれたなぁ・・と今でも感心する。まぁ,この組織も立ち上げたばかりでいろいろ問題を抱えている、ことは,ニコルからの報告でよくわかるし、それだからこそニコルのような人生経験者が必要とされているのかも。

 <愛想がいい>と<真正面からぶつかっていく>・・・(馬鹿がつくほど)の性格、が功を奏していることもあるし,その逆のことがあって、涙する時もあった。これからもあるだろうなぁ。

 ボクは半分しか,真面目に聞いていないが、これがまったく報告が無ければないで、さみしいだろうなぁ…と思う日々。