拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

裏の灯り風景

 今日は雨であった。うっとおしい雨に少し気落ちしながらボクと今日の相棒アマデウとトラックに乗って客の家に・・・

 日本に帰国する人の荷を梱包してコンテナで日本におくる仕事なのだが、久しぶりで徐々に調子が上がってきて、最後はクタクタになりながらも、満足感。ボクの性にあっているのかこの仕事、意外に楽しい。引越しの当人は今日もボクに向かって、いつもこんなしごとしているのですか?大変ですねーっ!・・と言うのだけれど、それがどうして結構面白いのですよ。今日のアパートにはエレベーターがなく、2階まで昇り降り。外は冷たい雨でもボクは汗。久しぶりに汗を出して、終わってからスッキリ、やはり人間は汗をかくのがいいようです。

 相棒のアマデウは新しい恋人のあまりの積極性と嫉妬心に少なからずビビってる様子だったのが、おかしかった。

 家に帰ったときには雨空のせいか、すでに暗く、シャワーをあびスッキリしてキッチンで水を一杯飲みながら窓から外を見ると少し離れて建つ隣のアパートの各階の部屋の明かりが暖かそうに灯っている。うちの6階の南側はレマン湖が見え、北側は少し小高い丘に建つアパートに面しているのでこの裏風景も見慣れているのに、なぜか今日は表の百万ドルの湖風景に劣らないと思い、いろいろな人達が肩を寄せ合って生きている・・・的なこの風景にも我々は何だかの恩恵を受けているのではないかと思った。