拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

ピュアー

この世に、ピュアーなもの・・と言えばやはり、<子供>だろうか。かりに嘘をついてもそれが、透明ガラスの中の嘘みたいに全部丸見えの嘘で、それすら可愛く、ピュアーに感じてしまう時期のこども。

 ボク等夫婦には子供がないけれど、ふたリともとても子供がすきだ。でも子どもがないのは、ボクもニコルもふつうの人より子供性がかなり多く、子供のようにあれもこれもと夢中になっているうちに時が経ってしまった事と、子供性が大だから子供を持っなんてことを考えられない事のように思っていた節がある。

 それは兎も角、ボクと子供との付き合いは古い。ボクが赤ん坊の時、預けられた菊池の母さんはとにかく子供好きで、よく片親で子供の面倒を見られない人の子供を預かっては面倒を見ていたから、ボクは小さい頃いろいろな子どもとの出会いがあった。時にはあまりにも情が移って菊池の母さんは<返したくない・・・>と駄々をこねていた事もあった。菊池の母さんには2人の子どもがあったが、実の子供であるかどうかは今だに本当のことはわからない。ボクなんかも一時預かりのつもりであったようだが、やはり情が移った為と、うちの家庭の事情で結局、菊池の母さんが亡くなるまで世話になったというか、実の親子と同じであった。 

 ボクが子供の頃、近所のおばさんがよく、シンちゃんはどっちのお母さんが好き?と馬鹿な質問をしてきたのを覚えている。〈どっちも、好き〉とボクは答えていた。そんなことがあったお陰で、世の中にはいろいろあるんだなあー・・・と子供ながらに考えていたようだ。

 子供の純粋性をノビノビ伸ばしてあげて、なおかついろいろな出来事に対して、自分を見失なわず、余裕を持って対処できる人になってくれたら・・・なんて、たまたま、今日は生きていればボクの3歳上の姉、美与ちゃんの2歳のときの命日だったせいか、こんなことを書いた。

今日の昼、ニコルから会社に電話があり、何事かと思ったら、親友のサビナの誕生日、昨日17日であったことを忘れてしまった・・・という報告であった。・・・馬鹿者め!