拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

Vevey の写真フェスティバル

 先週,25日(土曜日)にVevey で行なわれていた第二回 <Le festival Images>へ行ってきた。

 ローザンヌの隣街で、人口2万に満たないVevey というこんな小さな街が行った写真フェスティバルとは思えない,大規模かつ高質の写真フェスティバルだった。 

 他のフェスティバルと比較出来るほど,ボク自身沢山のフェスを見ているわけではないので非常に主観的意見であるが,
とにかくよかった。

 小さい街ながら、このVevey には昔から州立の写真学校があり、1979年よりMusée suisse de l'appareil photographiqueという写真機の発展段階を中心に展示している博物館があったりして,以前より写真には関心の高い街であったようだが,今回のような規模の写真フェスは街の人達をして一層、写真にたいする関心が高まったのではないかと思う。
詳しくはこちら http://www.images.ch/2010/artistes.html

 中でもボクのお気に入りは、写真機博物館の3階でやっていた,スイスフランス語圏の写真家たち15人にインタビューしたビデオ。 テーマは<私のデジタルカメラとの出会いと,感想>でこの博物館ならではの企画、そして時遷にかなったインタビューで面白かったし,参考になった。

 そしてその大きめの画面のよこに2台のみコンピュータが設置され,スイスで活躍している写真家14人を紹介したドキュメント(15分程度のもの)があってふだん知る機会が無いこれらの写真家達の活動に接することができて大変うれしかった。

 その中でスイス・ルッツエルンのUrs Luthi という写真家・パフォーマーが 昔,日本でボクが持っていた写真集の中でも異色の光を放っていた彼であったこと・・・,それを発見した時、その驚きと喜びは昔の親友に期せずして出会った感があって,がらんと誰もいない小さなホールで夢中になって彼のドキュメントを見た。その体型の変ぼうぶりに対して、変わらない彼の高い芸術性に敬意!!