拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

雪のイブ

 やっとこの日記ブロクのボクの小さな夢が実現した。・・・と云う満足感にいまひたっている。

 というのは、この日記を過去を振り返って読むのがボクのこのブロクを書くことを決意させた一つの夢だったから。

書き始めたのが2009年の11月下旬であるから、去年の今頃はどんなだったかなぁ・・・とクリスマスの今朝、去年の今頃の日記を読んでみた。去年12月中旬坐骨神経痛〜そして風邪へ突入。そして年が明けて、皮膚病へと病気年に展開した。

 クリスマス・イヴは、仕事が半ドンでおわり、夕方クロードとガブリエルの家へニコルと巻き寿司と枝豆と栗で作ったデザートを持参訪問。彼らの家には、数日前から滞在しているガブリエルの幼なじみ Vさん(ドイツ人)がいま住んでいるアルゼンチンからたずねてきていた。
 ガブリエルの残された生命があと一ヶ月あまりと医者から知らされていたから。

 ガブは顔こそ薬のためにむくんでいたが、意外に元気で五人でクリスマスに乾杯した。ワインに巻き寿司、枝豆の前菜、それに、クロードの工夫による、送られてきた注射器梱包材チップを利用した奇想天外なキャンドルの暖かい光に包まれて一時間ほど、団欒(だんらん)、外には雪が・・・。
 ガブのリクエストで次回は手巻き寿司を一緒に食べる約束をして、ニコルの両親宅へむかう。

 雪のために渋滞、いつもは15分ほどで着くのに、40分位かかって到着、いつもの8人でイブを・・・というか、宗教色全くなしで祝う。ニコルの姉から、日仏両語で書かれた、石川啄木の詩集をプレゼントされる。こちらではプレゼンをもらうと、ほほにキスしてお礼をするが、ボクはそれが苦手で、<メルシー>の一言で免除してもらっている。思えばボクは我がままな外人家族メンバー、考えてみるとクリスマスにボクは誰にもプレゼントを用意したことがない!!。フランス語がよく解らない5,6年前は、ワインに酔ったら直ぐソファーに横になって寝入っていた。
 来年2011年で、スイス在住20年。そろそろ大人になって来年のクリスマスは、皆さんを喜ばすことをしなければ・・。