拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

テレホン〜マトリックス〜虚妄

帰りのバスの中、ボクの周りの人達4人が携帯で音楽を聞きながら、メールやSMSを読み書きしている。彼らの心は今ここには無い。

こんな風景はもう数年前からごくありふれたものだが、これから人はこのように、心がここに無い状態が益々増え、二人掛けの席を荷物をのせて他の乗客に気を配らなくて平然としている人間が増えてくるのか。耳は自分の好きな音楽で防壁にし、眼はメールなどに釘付けのバリアガード状態。前だけ見て周辺に気を散らさないようにアイマスクを付けられた馬。

ここでボクは、映画<マトリックス>を思い浮かべる。人間は自ら作った人工頭脳の支配下に置かれ、電気エネルギー源として生かされ、自分は生きているつもりが、じつは与えられた幻想の中でしか生きていない・・・というストーリー。

 このマトリックス状がだんだん現実化している状況ではないだろうか。そして、我々を支配しているのはほんの一握りの人間たち。

ところで、来年は ”兎年” この映画でも “兎”が 現状に疑問を持った青年を真実の “生” に導く役割をはたす。

 その時、君は赤いピルをのむか、青いピルをのむか?