拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

小さなビリヤード

 いっ昨日の日曜日、久々にニコルの両親の家に遊びにいく。その前に義父が一人で我がアパート改良後の様子を見に来てくれ、ボクの新しい書斎、ニコルの書斎をくまなく見て満足したようだ。

 その車でベルモンという湖を見下ろせる高いところにある両親の家に。

 義父が彼の書斎に見せたいものがあるから、見ておいで、とボクとニコルに言うので、階下にある書斎に行くが別に何も変わったところはない?!・・・

 降りてきた階段の方に振り返ると,義父が声を上げて笑い転げている。・・・? 

 じつは、2年前まで階段を降りたところにあった,170x80ぐらいの大きさのビリヤードが、昔のように、そこにあったのに、ボクもニコルもそれにぜんぜん気づかずにその前を通りすぎて義父の書斎に行ったので、それが義父には可笑しかったのだ。

 30年前に両親が友人から借りていたビリヤードを、2年ほど前に友人の親戚の者が欲しがっているので、返してくれ・・・というので,長年親しんでいたこの台を返したわけであるが、どう云うわけか新しい布貼されて出戻ってきた。

 このビリヤード、ふつうまちで見かけるのよりかなり小さく、また真ん中に菱形にクイが打ち込まれていて、紅白の玉各自5個づつ自分の基地に並べ、相手方の穴に自分のボール全部を早く入れた者の勝ち・・・というゲーム。

 ニコルとスイスに移り住んで、両親の家に遊びに行ったとき,義父はボクを誘ってよくお手合わせをした。フランス語がほとんど話せないボクとの交流の一つの方法でもあったわけで、容赦なくどんどん打ち込む時もあれば、手加減してボクに花を持たせようとする義父。 

 その小さなビリヤードが新しくなって,帰ってきた。