拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

倉庫にあった一枚のCD

Depot(倉庫)にずーっと前に仕分けして、客が捨てるからもし気に入ったのがあればどーぞ,と言ってくれたCDが一枚ポッんと棚においてあるのを見かけ手にとってみる。

 矢野顕子の<ひとつだけ>というタイトルのアルバムCDと一緒に入っていたのが20周年記念ノートがついていた。
 彼女は1955年生まれだったのか。 我が妻ニコルと同じ年だ。 ボクは1952年生まれだからほぼ同世代。
 
 このノートが面白かった。彼女が生まれてから、デビュー1976年ー1996年までのトピックを細かい字で綴ってある。
 ほぼ同世代だから、少しは共通,共感できるものが在るのではないかと思ったが、写真の世界と音楽の世界・・この違いはやっぱり大きいのか、ぜんぜん彼女の活動について知らなかった。彼女の歌は聞いたことがあったが、あまり興味を持たなかった気がする。
ただ、間接的だが共通項がある、それは1984年にボクは写楽という写真雑誌で写楽賞・坂本龍一賞を貰ったとき、ボクと同じ歳の坂本龍一(矢野顕子の旦那)にあった。授賞式に篠山紀信とか、作家の中上健次がいた。その時ボクは初めてやった一週間の断食が終わったばかりの頃でガラガラに痩せていた。その為か、篠山さんはボクの写真を評してだけど<あなたはジャンキーじゃないの>・・と言われたことを覚えている。

 このノートを見ると糸井重里やら、YMOの連中やら、中に,ボクの大好きなジャズギタリストのパット・メセニーの名前も出てきた。彼女はメセニーのアルバム<Secret Story>にも参加している・・・と書いてあったのでさっそく帰宅してからよく聞くと、確かに一曲彼女の声がかすかに聞こえる。  これは物凄い隠し味的 出演。 多分普通に聞いていたら
彼女の声は聞こえないだろう・・・と思う。 もしこのアルバムをもっている人は10曲目のAs a flower Blossomsの後半を良く聞いてもらいたい。

 兎に角、このノートが面白かったので,このアルバムがどんなのか楽しみで家で聞いた。・・・けど。

 やっぱり、なんか趣味が違うのだろう。  ボクにはついて行けない・・・と思った。