拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

タコにも聞けよ<未来の衝撃>

 やっと、スティーブン・キングの<不眠症>を読み終えた。

そして、彼へのこれまでのホラー一辺倒の作家というボクの勝手なイメージが木っ端微塵に粉砕されてしまった。いままで、作家の書き方なんかぜんぜん気にもしたことが無かったのに、この人の本にはいちいちその表現の仕方に感心して、ついメモをとったり、書き込みをしたりしてしまった。・・・本を読むボクの読み方に革命が起こりそうな気がしてしまう。

 日本に一時帰国した浜ちゃんにキングの本を10冊ぐらい頼んでおいて正解であった。
 この人の名前、King は伊達じゃないのだなぁ。。。

 翻訳した芝山さんはあとがきで、<不眠症は巨大な精密機械を思わせる作品なのだ>と書いている。

 それを聞いた時、ボクは何か大事なことを思い出そうとして忘れていたことを思い出した。それは先日、7月7日に聞いたジャズフェスティバルのパット・メセニーの音楽を聞いた時、ボクは<血と涙のかよった精巧なロボット>をイメージした。 それって何を意味しているのだろう・・・愛の為に妥協しない強さと、愛のために妥協も辞さない強さをもちあわせた存在への追求の美学か?

 それで昨日、いつもの湖畔に行く際に単行本は重いからと・・ふと手にしたのが、17年前に読んでもう一つピントこなかった本アルビン・トフラーの<未来の衝撃>。今回はちょっと読んだだけで、ピイーーーン!!!と来た。

 やはり俺は<遅れてきたオッサン!>だなぁっ、とつくづく納得。この本が書かれたのが1970年、今から40年も前のこと。でもボクがちゃんとこの本を理解するためにはこれくらい時間がたっていないと乗れないのだ。遅ればせながらこれで高速をぶっとばせてもらうぜ。最近車に羽を付けたので、本当に飛んでしまいそうだ。

あまりの連日の暑さに、すっかり忘れていたが、スペインの優勝、おめでとう!。きのうニコルはオランダ人の魔女、ティナを誘って、ポルトガル人経営のレストランでスペイン対オランダの決勝を見た。ボクも前半は付き合ったが、あまりにレストランが暑いので自宅へ戻って見た。ティナの話では我々がよく知っている若夫婦が先日のドイツ対ウルグアイの試合の時、賭けをして70万円をスってしまった・・・という話をしてくれた。バカーっ!な奴もいるのだなぁぁ!  
 ちゃんと、タコの云うことを聞け!(ドイツの水族館のタコが8試合の勝ち組を全部予測したんだって。信じられる?)