拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

人間国宝とヴィーナス

 初めてその女医さんに診てもらったあと、彼女はどう云うつもりか、我妻に向かって〈あなたのご主人は“人間国宝”ですね。・・・ )と言った。 こんなに人をおだてる人間を今だに、見たことも聞いたこともないので、ボクは素直にうれしがったりして、自分ながらなんて単純なお人好しだろうと、若干反省したが、以来、その女医さんにボクはすっかり参ってしまった。

 その女医、ドクターパスケに今朝ほぼ一年ぶりに診察して頂いた。彼女と出逢うだけで全ての病気が治ってしまうのではないかと思うような、観音様のようなオーラに美しい女性のオーラをブレンドしたヴィーナスのような人柄は以前とゼンゼンお変わりないく、今回はその美しさをしっかり、見極めてやるぞ・・・という不埒な魂胆ともう一つの魂胆(彼女の写真を撮ってやるぞ)という患者の風下にも置けない状態で臨んだ。

 ふつう、こんな素晴らしい人の前では、ボクは上がり気味になってしまうのだが、この女医さんの場合は人にまったくそんなことを感じさせない能力があるらしく、ボクはごく自然に彼女の美しい青い眼を見て話をすることが出来た。
 写真を撮ってもいいですか、と聞いて、説明中の彼女をバチバチ8枚ぐらい撮った。(したがって、彼女の話をよく聞いていないボクは悪い患者)・・・この写真はボクの宝にするぞ!!!

 午後、ニコルとふたりで映画<Invictus>を観る。クリント・イーストウッドの新作、ネルソン・マンデラとラクビーの物語で久しぶりで泣いたりした。

 マンデラさんが好きなHenleyの詩の一節より 
    
     < わたしは わたしの運命の師であり、 わたしの魂のキャプテンである・・・>