拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

チゴイネルワイゼン

 トラックのラジオニュースが数分おきにタヒチ地震を伝えている。

 夕方そのニュースの後で、<チゴイネルワイゼン>という題名が聞こえ、中学生の頃、音楽教室で聞いたサラサーテの曲が流れた。運転しながらボリュームを思いっきり上げてこのなつかしい音楽を聞いた。昔聞いた時の印象とはちがってより身近なものとして聞いてる自分を意外に感じた。こういう心に真っ直ぐ触れてくる音楽というのは、ボクの中ではジャンル
が一度無くなり、その後ジョジョにボクの脳のクラッシック・ファイルに蓄積されるのだろう。

 このところ、様々なあり方で、人の苦しみ、悲しみを身近に感じとる機会をいつもより多く持ったような気がする。感じ取ったからと言って何がどうなるモノでもないが、情けを同じくするという意味での〈同情〉の存在は苦しんでいる人、悲しんでいる人の心を必ず慰め、癒していると思う。

 このチゴイネルワイゼン(ジプシーの歌)がボクの心を慰めたように。