拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

モルジュのチューリップ祭り

おそらく三寒四温の最後の三寒が終わりかけて今日は陽の光が明るい。友達夫婦Tが隣町モルジュで春の陶器市に参加す

るというのと、この街の数少ない名物チューリップ祭りがちょうど咲どころであるというので、電車で10分の街に出かけた。ボクはこのチューリップ祭りは初めてであったが、広々した公園内に種類の違うチューリップがそれこそあちらこちらに咲き乱れて実に目の保養になった。チューリップなんて,とじつは思っていたのだが暖かい日差しを受けながら湖に沿った公園を色あざやかなチューリップをながめつつ、それプラス様々なスタイルの陶器の展示を見ながらの散歩は週末にふさわしい楽しいものであった。

 展示している友達夫婦のテントを見つけたが、あいにく旦那は陶芸教室の為に自宅に戻っていた。のこって店番をしていたのがサビナ。彼らは4週間に近い日本帰国旅行を終えたばかりで、サビナにその時の旅行談をコーヒーを飲みながらしばらく聞いた。

 アパートに戻るともう一つ,楽しいことが?待っているのだ。きのうニコルが友人から、古い椅子二脚をもらい受けた。ルイ・フィリップ・スタイルらしい(友達の話だと)。昨日の夜この二脚と低いテーブルを囲んでの談話わとても楽しかったのだが、このカッコいい椅子が原因しているのではないだろうか・・・とボクなどは思ってしまい。この椅子のすり切れた布などを取り替える修理費がいくらかかろうとも・・・などという大胆な気持ちになってきてしまった。

 我が妻ニコル・別名マリー・アントワネットは浪費をなんとも思わない,恐ろしい性格の持ち主で,旦那たるボクが余程しっかり監督しなければいけない立場にありながら,このルイ・フィリップたる脚線美に魅せられてしまい倹約の精神がすっかり麻痺してしまったようだ。  
 今朝,モルジュの市場にいた椅子修復師によると一脚につき15万円なり・・・というのだが。空即是色!