拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

闘牛

 朝8時24分の電車に飛び乗って、Sionへ。

今日はバレー州の闘牛決定戦があるので行ってきた。比較的天気もよく闘牛びより。闘牛と言ってもスペイン見たいのではなく、日本の宇和島のように牛対牛の戦い。それも雌牛の戦いでそこが日本とは違いスイスらしい乳牛同士の戦いで、スイスでもこのバレー州の名物でもマイナーであったものが最近ポピュラーになってきてテレビ中継されるようになった来た。

ここバレー州のあちこちで闘牛大会がおこなわれ、ボクも一昨年まで熱心に撮影に出かけた。ボクの場合は牛の戦いそのものよりも、酪農を営んでいる人々と彼らが催すこの祭りに興味があり、もっぱら写真も土俵上のものより控え場での人々の様子が中心テーマとなっている。

 それに今回この大会は2年前に比べてかなり大規模になり,いわゆる土俵には勝手に入れなくなっていた。以前は写真を撮らして下さい・・と頼めば気軽に入れてくれたのが,オーガナイズがしっかりしてくるとやはりチェツクが厳しくなる。(1万1000人の入場者)

 それにしても沢山の人が来ていた。人気が出てきているのがわかる。ボクはここのテントレストランでグリヤード、つまり焼肉を食べるのが楽しみの一つになっている。闘牛を見に来て牛の肉を食べるのはなんか気が引けるが、うまいのだ。

 あきるほど人々と牛の写真を撮って,早めに引き上げた。

 家に帰って,夕食のあとテレビを付けると決勝戦を中継していた。去年も優勝した<マンハッタン>768kgとまだ3歳半の若い牛アルテスの戦い。雨の中の戦いは30分を過ぎ、あまりに長いので飼い主が心配になり、引き分けを宣言したところ観衆からブーイングがでて続行,12分後にようやく新チャンピョンの誕生で決着がついた。こんな長い試合はいままでなかったようで、このように長引くと,牛たちの心理にかなりのダメージが残り来年戦うことができるかどうか?わからない・・・と、
解説者が言っていたのが印象に残った。