拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

その名も モントルー・ジャズフェスティバル !

昨日18時40分の船でモントルージャズフェスティバルに向かう。

 ボクは電車で行くつもりでいたが、我が妻ニコルの辞書には<ロマンチック>がページの最初に刻印してあるのでどうしょうもない、電車で、20分ぐらいのところを、船で40分もかけてチンタラ行くのか・・・とあきらめて船に駆け込んでみると、小型船でなんと時速50kmのスピード、しかもローザンヌ−モントルーを直行30分であった。

 雲ひとつない青空にエメラルドグリーンの湖を真っ白な飛沫をあげ・・・緑一色のブドー畑の山、その下湖のほとりの民家を遠くに見る。それらすべてが美しい。・・・こうなるとニコルは完全に舞い上がっていた。そばにいたフランスから来たという、美しい貴婦人がわれわれ夫婦の写真を撮ってくれるという。二人の舞い上がった笑顔が見事に写されていた。

 この有名なジャズフェスティバルに初めてきたが、桟橋から湖沿いの小道にあらゆる売店が所狭しと立ち並び、世界中から来たのだろう人々が行き交っている。

 20時30分我々の目指すマイルス・デイヴィスホールは意外に小さく、冷房が程良く効いていた。ホールの前半分が椅子席、後半が立ち見。僕らは立ち見であったが、幸運なことに椅子席に行く人のための通路のそばに立っていた為コンサートが始まった時、ステージへの視界が全開で最高の立見席だった。

 パット・メセニーと3人の仲間達の演奏・・・・!!!!あれは夢ではなかったろうか・・・(最高だった!!!)

 2時間ノンストップの熱演が終り、少しクールダウンしようと、モントルーのバーで冷えたワイン・ローゼを飲む。外ではドイツに勝ったスペイン人の車がクラクションを鳴らしていた。

 23時40分発の各駅電車の中で、携帯で隠し撮ったコンサートの唯一の写真を夢心地で・・・見る。