拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

只管打臥

 先日 6年年上の 友人から 日本語を教え始めた 生徒から 禅の話が よく出てくるので 大拙の本「日本文化

 と禅」 それと「禅」 を貸してほしい・・・と メールが来た。 いまどき そんな殊勝な 心がけの西瑞人とは

 どんな奴だ!・・・と メールで返事したところ  その友人が来宅して云うには その男は 生まれてくるとき

 へその緒が首に巻きついて 脳性マヒの 障害者で あるが 勉強して 今では このあたりではよく知られている

 若き哲学者だ という。 名前は Alexandre Jollien で まだ三十代  彼の本が 日本でも翻訳されてるという。

 確かに その男のことは テレビで見たことがある ヘぇ〜 アンタは そんな奴と 縁が出来たのかぃ。

 禅は こういう男から 広まるじゃないだろうか 彼が 大学で 仏教について講演している ビデオを

 さっき半分だけ見たが ボクは 感動した 障害も彼の個性の一部になって そのオーラは 独特の味 を持っている

 風貌も 達磨に 似ているし。 じわじわと 禅仏教は かくじつに西洋に根をおろそうとしているようだ。 
       
 Jollienは わが友に 自分は 道元の云う 「只管打坐」を

 寝っ転がってやる 「只管打臥」で やりたいのだ と 言ったそうだ。(障害のため坐るのは不可)

 ボクも 横になるのは 大好き であるが 彼との 次元の 違いに 恐れいりゃした感 ひときは。