拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

メメント・モリな夜

 今年1月 ホリさんが 日本に帰国して買ってきた 季刊冬号 文藝春秋の雑誌 “この国で死ぬということ”

 を借りて 電車の中やら カワラやら いたるところで 読んでいる。 彼女にとって 大切な本も返す頃には

 ボロボロ・・・になってなければよいが、と思いつつ たくさんの人が「死」について 各々の考えが書かれている

 のを読む。有名作家や芸能人 医者や哲学者も書いているが その道の達人たちでも 未知の世界「死」を前にして

 謙虚であることに まず好感を持っ というか どこかホッとする。

 ボクにとって今年は 「国際死年」になる勢いで 身近な人 遠い人達が 死んでゆくような気がする。日本での

 大地震と大津波は ボクだけではなく 世界中の 人をそんな気にさせているのではないか。 

 そして「死」というものについては 誰もわからない。 しかし 生まれてくるときにも 心配はなかったし

 死ぬのも自動的に 死ぬのだから 何も心配はいらないか。