拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

楽歩(ラクパ)との出会い

 今週最後の仕事は ジュネーブ旧市街は カテドラルの横のアパート 3.5トンのトラックでも後ろの箱がでかいので

 旧市街石畳の狭い道に駐車をするのは一苦労 そしてなにより 客のお嬢さんが仕事で午後から いない・・という

 状況は現場責任者としては いろいろストレスのある引越しであった。

 にもかかわらずニコルからの提案・・・ 今夜 ひまわりレストランで 特別レバノン料理の宴に行こうか?・・に

 賛成した。 19:30 僕等の席に 同席したのが レストランオーナーの 兄貴と その友人はアジア人の男。

 この男との出会いが 我々夫婦にとって この宴の最高のご馳走であった。

 彼の名はラクパ(ボクがつけた漢字名“楽歩”) ことし40歳 ネパール生まれ 父はチベット人 寺の住職だったそうだ

 楽歩は 若い頃シェルパーとして働いていて エベレストにも 「自分の足で 登った」と誇らしげに 言った。

 その後 なんと東京の寿司店で 寿司職人見習いとして 3年間働いていた (道理で? 日本語がうまい)その後

 シェルパー 時代しりあったスイス人と結婚 スイス生活が始まり 日本食品店で 寿司をつくって 10年 働く

 その時も 日本語だったそうだから (道理で 日本語がペラペラ) しかも 悔しいことに フランス語も 

 ボクなんか問題にならないくらい 上手い。(もっともボクなんかと 比較すること自体が・・・)

 3人の子どもを 持ったが 最近 夫婦仲に問題があり 別居を始めたという。いまはすこし辛い時期のようだ。

 それでもめげずに チベット、ネパール、日本、中国料理コースの ホームページを立ち上げ 基本は老人ホームの

 料理人として 新しい門出についた 忍耐強く、誠実な感じの男  また場所を変えて あってみたい。