拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

  侘び寂びギャラリー…

 ニコルの姪は大学で美術のキュレーター(学芸員)になる勉強をし、今回でキュレーターとして2回目の展示。
 先日、彼女がギャラリーにいるというのでニコルと出かけた。

 場所はジャナダ財団美術館のあるMartignyという人口2万人足らずの山と谷のある街で、時折ジャナダ美術館で
 有名アーティストの展示があるとき出かけては、洒落たカフェの一つもないことを愚痴る…我々にとってそんな存在の街であったが・・・

 ローザンヌからマルティーニにまで電車で一時間ぐらい、駅から見慣れたメインストリートを右に川沿いに山に向かって歩いて15分、
 小さなギャラリーと聞いていたが、本当にすぐそばに近づくまでどこにギャラリーがあるのかわからなかった。

 木立と同じ高さの平屋・・・それがギャラリーだったからだ。

 

    若きキュレーター女史と左にポスターが見えるギャラリー前
 
 

 

 ギャラリー内には姪が書いた紹介文のコピーが入口の机上にあるだけで、あとは一切文字がなかつた。
 スイスにもこういった侘び寂びを楽しむ人々がいる。

 このギャラリーを知ることでマルティーニの街のイメージが変わった。