拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

<喝!> 東洋の宝

 暦をみると、もう13日。 だらだら過ごすと、もう2010年ハイ終り・・・みたいになっちゃうぞ!

 とういうので、ここらで <喝!!!!!!!!!> なんだけど、この<カッ!>ってなんスか?ちゅう奴が多いだろうネ。 歴史的な禅僧について、そうくわしくないが、知っている範囲の中ではボク写楽斎は<喝!の臨済禅師>と
<三十棒の徳山禅師>の、いわゆる禅僧らしい坊さんが好きだね。

 ボクは結構、気が短いせいか愚図愚図言っている奴を見ると<喝!!!!!>と一喝するか、或いは徳山のように、何言ってきても、三十棒をくらわす!・・・というのが実にスカッと性にあっているようだ。まあ、現実にはそんなこと出来やしないわけなんだけれど、そういうのが必要な場面も世の中には確かにある。

 日頃思っていることに、東洋とは?・・・ボクなりの考えでは、<予防>の一語。

 仏教でも、東洋医学でも何でもその真髄は<予防>であると言える。

 そこでこの臨済さんの<喝!>だが、いっさいがっさいを奪い取るハイレベルの喝と、ダレている気持ちを引き締めるための喝!があると思うが、いずれにせよ適度な緊張感を持って、あらゆる落とし穴に対する注意を喚起している。つまり<予防>だ。人間には喝を入れてもらいたいという欲求は、皆もっているが、特に子供は持っている。子供はたまに馬鹿な事をわざとするが、それは親に喝を入れてもらいたいからだと、ボクは見ている。それなのに、馬鹿な親はその叱り方を知らないで、ただただ甘やかしてしまい、緊張感のない子供に育ててしまう・・という悲しい場面をなんども見てきた。  
 喝!は人間らしい人間を育てるための<愛>の表現であって、ただ怒ったり、我欲のために感情を爆発させているわけではない。仏像で言えば、不動明王みたいなもの。

 ボク写楽斎のような根っからの怠け者は是非、千喝!!!を浴びたいー。(甘えるな!ど阿呆ー!)