拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

Air Doll

 ニコルのお母さんと例の湖畔のカフェで茶を飲み,彼女の車で高台にある両親の家にちょっと遊びにいく。
彼女の運転するクルマに乗るのは久しぶりであったが、先日80の誕生日を迎えたおばあさんであることを,驚きの気持ちで感心。足腰が少し弱って歩くときに時折ポーズ(休憩)をとらなければならないが,それ以外はまったく元気。80になっても車を運転できるのかー!!!とあらためて感心したわけである。

 彼女の家について湖の見えるテラスでジュースをご馳走になりながら,義父のエリックも加わって4人で世間話。
そこにエリックに電話があって,何かの問い合わせ? エリックは何かの名前を思い出そうとしてしばらく考えていたが,やがて思い出して,相手に答えていた。それをそばで見ていたボクは,自分ならばその答えは出そうもなかっただろう・・・と最近の自分の物忘れと、79歳になる義父の明晰なる頭脳をつい比較してため息をもらした。

夕方、友人夫婦が映画に行くというので、それは今こちらに来ている日本映画<空気人形=Air Doll>であろうと予測して、我々もそれを見に出かけた。ニコルは是枝監督の映画 <ワンダフルライフ>と<Nobody knows>と<歩いても歩いても>が好きで、今回も期待して出かけた。

ボクの感想は後半30分ぐらいのストリー展開がもう一つ面白くない・・・と思った。
友人夫婦と一緒に映画に来ていた若い女の子日本人は、6日前に来西瑞したばかりの、陶芸の弟子でこの11日に23歳になったという初々しい静香さんであった。この映画のドールとイメージが重なってしまったのは、彼女の眼のせいだろうか。