拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

80からのコンピューター

 ニコルの母、ドニーズがコンピューター、Macを買った記念すべき日。この日を我々夫婦は首を長くして待っていた。

インターネットやスカイプ、メールなどを楽しんでもらいたい,とズーと思っていたから。

義父のエリックはメカに弱く携帯電話をかけることがやっと,という次元なので鼻から諦めていたが、ドニーズは退職する前,外国人にフランス語を教える教師をしていてCPも少し使っていたし、彼女の姉シモン84歳は5,6年前からコンピューターを使ってメールを楽しんでいたことも励みになって,やっと買うことに決心がついた。

 午後からニコルは両親の家に行き、基本的なことを教えてきた。

 それで夜さっそく我が家からドニーズにスカイプ。最初声は聞こえるものの,画面がでない。ああだ,こうだ説明してやっと、ドニーズの顔が画面に登場、微笑がもれる。ドニーズが質問がある?という、<コンピューターを消すときはどうするんだったかね?>・・・。説明するが、そのボタンが無い・・と言った瞬間,ブラックアウト、画面がきえてしまった。急遽電話をすると、再度スイッチを入れても反応なし,との返答。・・・こりゃ駄目だ。明日ニコルが再び両親宅へ行くことで落着。

 こんな結末を迎えるとは思っていなかった我々は,両親がお礼と言ってくれた小遣いで、夕方旧市街のカテドラルの裏にある可愛いくらい小さなレストラン<白い象>でシンプルだが高質の料理とワインを堪能。
 
 アルコールに弱いボクは家に帰ると眠くなり、上記の事件のあとバタンキューで即睡眠となった。