拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

ポルトガル系スイスの青年クリスチャン

 今、夜21:08分、ポルトガル対スペインの試合がおこなわれている。目下のところ0−0。

 昨日、今日と仕事の助っ人に来てくれたのは、アントニオの奥さんの妹の息子、クリスチャン22歳、細身の長身に甘いマスクだが若者らしい男らしさを漂わす好青年。

 頭がよく、気が効くので我らがチームにメンバーとしていつも来てもらいたいのだけれど、2年前から彼には定職があった。スイス生まれのポルトガル人で9年前にスイスの国籍をもっている彼は軍事訓練を受けなければならない義務があり、それが7月から10ヶ月間、来年の4月まで軍隊に入らなければならないという。
 それで彼が今務めているちいさな会社は、その4月まで彼を雇うことが出来ないので、やむなく首にしたので、一時的な失業状態なのだ。

 移動するトラックの中でこの若者はそんな話を爽やかにしてくれた。

 普通、軍事訓練というとだいたい、不満をいう若者が多いのだが、クリスチャンはこの事を前向きにとらえて積極的にこの期間を過ごす覚悟でいる。軍隊に入って楽な部署に就いても、ダラダラ大したすることもない状態だと一日一日が長いが、兵隊として鍛えてもらえば軍隊生活も充実するだろうから自分は兵隊として軍事訓練を受けるつもりだ、という。

 やはり人生の苦労を知っているポルトガル家族出身のためだろうか?一見ただかっこいい現代風若者だけに、なかなか根性があるわぃ!とますます好感をもった。

 さっき、スペインが一点入れた、0−1となる。

 それは兎も角、我が日本対パラグアイがPK戦になって、負けてしまったことは非常に残念だった。