拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

水 急げども 月 動ぜず

 2011年 新しい年が始まった。いつになく新年を意識した年だ。

 先日書いた菩薩の誓願のことだが、この数日の間にその理解が深まったような気がする。

 この4つの誓願は何を意味しているのか?  衆生無辺誓願度とは何か、煩悩無数誓願断とは何か、法門無量誓願学とは何か、仏道無上誓願成とは何か・・・。

 菩薩の誓願とは、人が本来の自己を生きていない故の苦しみからの開放・・・それ以外には無い。

 自分自身の中に自分を偽って生活している自分を感じるために人は苦悩する。その苦しみや不安をキレイに取り去る力が我々自身の中にある・・・それを見つめよ・・・というのが仏の教えであると思う。

 先日、禅の先輩 大夢さんから書をいただいた。 < 水 急げども 月 動ぜず > とあった。その書はこれまで貰った書の中でも、かなり力の入ったいい書であった。

 その書は我が友人カップル ガブとクロード夫妻にプレゼントした。二人とも長いこと坐禅に親しんでいる連中だし、
 ガブはその余命が少ないと医者から宣言されて、二人とも覚悟ができているようだ。

 昨夜はフランソワーズ宅にて、17歳の娘まゆみの手作り料理に舌鼓を打つ。