拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

春うらら

この日曜から 月、火、水と 毎日雲ひとつない うららかな春びより・・・。 今年の3月は 滅茶苦茶忙しい

 引越し屋のボクは ふと手を休めて 客のアパートのベランダから 春の気配に目を移す。

 ひと月前 がん末期のガブを見舞いに行ったとき それが彼女との最期の面会とも思いながら しかし 薬で丸く

 なった顔で 微笑み ありがとうシンジロー と言ったガブとの ひと時は 「ひと時」であって 普通で不思議で。

 今日のこの春の息吹も 日本で起こっている惨事に 気がふせぎがちな ボクには 普通で不思議で。

 きのう、 我々は 津田大先輩から 手紙を頂き 中に 「 無欲一切足 」 の書 が同封してあった。

 東京在住の彼の 3月11日のことが書いてあり その手紙のしめくくりに 「・・・それでも木や草はちゃんと

 春が来るのを待っていますね」 とあった。