拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

 必撮無眼流 〜 袖触れ合うも他生の縁

 日本の40度の猛暑にくらべると、せせら笑うスイスの猛暑は30度である。
 年に数回しか使わない扇風機を昨夜は、寝る間際弱風で2時間にセットして寝入った。
 
 日本の家屋にはクーラーがあるとは言え、日中40度というのはちょっと冷や汗ものだ。
 30年ほど前東京に住んでた頃は、僕ら二間のアパートにはクーラーがなく、扇風機でしのいでいたのが懐かしいが
 今、日本で起きている猛暑は本当に異常で、いよいよ地球温暖化のつけを支払え!…と大地の母は抗議をしているのだろうか。
 昨日ギリシャの山火事がニュースになっていたが、今朝の時点で死者74人となっているという。スエーデンでも先日過去最悪の
 山火事があった。今年は北極圏でも32度を超える気温が観測されたようだが、尋常ではないことが地球規模で起きていることは間違いない。

 ニコルも今週からバカンスになり、昨日の朝、涼を求めいつもの湖畔の村へ散歩へ出かけると
 犬を連れた婦人の服に『度肝を抜かれ』そうになったが… なぜかボクは昔の映画『丹下左膳』を想起していた。

 そばに寄って、服に書いてある日本語短文を見、たぶんその意味も知らずに着ているであろうマダムを改めて見た時
 これは、見逃せない…と、写真を撮っていいですか?と、許可をもらったのがこの写真。

 

    丹下左膳の如く、不敵な笑みをたたえたマダム

 マダムによると、この服はローザンヌで買ったとのことで、『どんな事を書いてあるの?』と聞かれたので
 『袖触れ合うも他生の縁』と大胆な文字で目立っていたのが『安物買いの銭失い』をフランス語で説明してあげた。

 これだよなぁ〜・・・写真をやっていて楽しい瞬間というのは『袖触れ合うも他生の縁』!!