拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

片足棺桶の男

約一ヶ月半前の坐骨神経痛の後遺症右足の痺れは90%回復、まだ若干ボクの足の裏上部、猫の足のひらの大きさで麻痺が残っている。(が日常生活にはなんの支障もないし、薄皮をはぐように少しずつ回復にむかっている。)

 にもかかわらず、こんどのことで次のことを実感した。・・・片足を棺桶に突っ込んでいることを。
大袈裟なようだが、それをそうゆうふうに認識することは大事だ。

 いずれにせよ生あれば死があるのが当たり前だし、それをしっかり受け止めて生きていくほうがいい。(と言った舌が乾かないうちにボクなんかは、もうその認識を忘れてしまうのだが。)

 今日、ニコルの友達、正子さんから手紙をもらった。写真が2枚あって娘と正子、旦那と正子の写真、娘さんは以前見た時よりだいぶ大きくなっていた。そして旦那は相変わらず着物を着て写真に写っていた。正子さんの手紙に旦那のことが書いてあって、<主人はずっとこの数年着物ライフを通しています。仕事以外は着物を着て、寝るときはゆかたで、下着もフンドシと徹底ぶりです。・・・> とあった。

 この男と初めて逢った時も、彼は着物姿で西郷隆盛の小型版みたいな印象をもって、愉快になったが、この人も片足棺桶に突っ込んで生きているひとなんだろうなあ・・・とこの写真をみながら思った。