拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

 孫持ちジジイ半日体験記

ボクには子供がいない。
子供というと、友人の子供を時折みかけるぐらいだった。

先日、もしいたらボクの娘ぐらいの年齢の日本女性の友人が昼食にさそってくれた。
もちろん、彼女の2.5歳と1.5歳のお嬢ちゃんも一緒とのこと。
彼女等のことは、時々フェイスブックにアップしてあるのを見かけていたので会うのが楽しみだった…

彼女はボクが引っ越し屋で働いていた時、バイトで半年ほど一緒に働いた仲間のひとり。
行く予定だったレストランは何故か閉店、それでニコルが店主と友達である『ヒマワリ』レストランへ。

ドアを開けて入る時、2人用ベビーカーはなんだか異様にでかく思えて、正直ボクはちょっとひるんだが
彼女は平気なようで『大丈夫です』とドンドン中へ入りロココ風のソファに自分と子供2人で座り
ボクは対面に腰掛け、4人用テーブルに落ち着いた…。

それから2時間近くそのレストランにいたが、ボクは食べたものの味など全く覚えていないくらい緊張で固まっていた。
この2人のお嬢ちゃんのパワーに圧倒されていたのだ。
わりと音無しくしていたのは、お絵かきの5,6分ぐらいで、その後は片時もじっとしていることなく
ちっちゃい方はより活発で、アンテークなランプの支柱を掴んで木を揺らすように小さな手でしっかり掴んで
ぐらぐらと揺らし始めた時はボクは心臓が止まるかと思った瞬間だった!

料理が運ばれて来たときからボクの眼は彼女らの皿へ釘付けとなった。
上の娘は食欲がなく、ほとんど食べなかったが、下の方は、なんでも自分でやりたがる質で、料理を赤ちゃん用フォークで
刺すものの自分の口に運ぶまでにテーブルに落下するので、テーブルは食べ物でボロボロ、べちゃべちゃ。
気を利かしたウエイターが子供用に皿を持ってきてくれたが、かえってそれを落として割るのではないかとボクは始終ヒヤヒヤ…

彼女は小さい方におっぱいをやり、しばらくして眠りこけて少し静寂…
レストランを出て、買い物に付き合ったけれど道々彼女が下の子を抱っこしていたが、店で買い物している間はボクが
抱っこして、10分ぐらいでその重さに音を上げそうになって、母の強さを知らされるのであった…

さぞかし、若ママのストレスは大変なものであろう…と思ったわけであるが、解消法というのが意外なものであった。
スポーツ好きの彼女が週に何回か通っているフィットネスには託児所が付いているという。
ああ、なるほど〜。安心して汗をかく時間を確保できるわけだ。
ストレスを発散すると同時に体力増強に役立つ、託児所付きフィットネスというのは名案だね。

まァ、子供は『大変』とはおもっていたが、想像を絶する大変で、恐れ入った一日…じゃなくて半日であった。