がらくた店
たまたま、前を通るとショウウィンドウに蜘蛛の巣ではなく、蜘蛛の死骸があった?!
そのよこにある布袋さまの像に興味を持って店に入ろうと・・・・⬇︎に続く
先週の土曜、久々にローザンヌから電車で一時間の街、ビエンヌへ行ってきた。
ニコルの目的は冬の寒さに備えて、丈の長いコートを買いたいらしい。姉からもらったいいコートがあるのに・・・
『黒』はだめらしい。毎年この季節になると必ず言うセリフ『あ、あ… 猫も杓子も黒ずくめ!』。
さすがに、猫も杓子も・・・とは言わないが、意訳するとこうなるり、だから今年はなんとしても
黒ではない長く暖かいコートが欲しい…のだそうだ。ローザンヌには『種類』と『価格』と『色』にバラエティが十分ではない!とのこと。
旧市街の土曜市では、知り合いのカルト夫婦がパン、チーズ、ジャムなどの店をだしているので、まず挨拶と買い物。
旦那のトーマスが寒いので一緒にお茶にしよう…とそばのカフェへ。
彼の数学を勉強していた大学出たての息子は現在、スイスのバレー州の街で証券投資の仕事で14のモニターの前で頑張っているという。
親父のトーマスは根っからの無農薬農畜産農家をめざして頑張っていることと考え合わせると、その真反対の生き方の対照が面白い。
トーマスは農家のオッサンながらドイツ語、フランス語、英語ができるインテリとは知っていたが、その日、彼の口から自然農法の
『フクオカ』という名前を聞くとは思っていなかった。本当に福岡正信氏(1913−2008)は有名なんだ。
店の前にジーンズにジャンパー姿の爺さんが椅子に腰掛けて店番。
物が溢れんばかりの状態に『なんじゃこりゃ〜』と、冷やかしに中を拝見しようとしたが・・・
爺さんが座っている奥は通路が物でふせがれて奥に行けない…のだ。(左奥に店はひろがっている)
ちょっと興味をいだいた『布袋さまの像』もショウウィンドウの反対側は物に埋もれてとてもじゃないが
取り出すことは不可能なのだった・・・店名はと見上げるとドイツ語『Trödel』=がらくた…とあって納得。