拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

Me Too  …

 男性による女性へのセクシャル・ハラスメントに対抗する『Me Too 』運動が今、問題になっている
 財務省福田事務次官による女性記者へのセクハラをキッカケに日本でも勢いを持ちつつある。

 セクハラ問題は多方面に及んでいるようだが、
 写真界のアラーキーが16年間モデルをつとめたKaoRiさんによってブログ上で告発された。
 ボクとほぼ10歳としうえのアラーキーこと荒木経惟さんの写真については実際さほど興味がなかった
 とはいえ、世界のアラーキーとなり、ヨーロッパでも彼の写真集をよく見かける現在、こういったことで
 告発を受けたことに驚いた。しかし、彼の場合被写体になってくれる人に対する思いやりの欠如…
 (KaoRiさんの言い分が事実とした場合)であり、これまで彼が公言していた写真への『愛』というのが
 ・・・と、ここまで書いてきて、ボクは最後まで書くことを躊躇しはじめた。
 
 そもそも、Me Too運動で対象となっているのは、自己中+相手に対する思いやり欠如男なのであるが
 オッサンであるボクもこれまで、誰かが姦淫を犯したからといって堂々と石を投げる事ができるほど潔白なのか?
 …と、ふと反省した時、ボクは『Me too …』といって石を投げずに引き返す群衆の一人なのだとむしろ思ったのだ。

 

  罪を犯した者に石を投げつけるほど潔白ではない…告白の図
  (自分でもちょっとアラーキーの風貌に酷似しているのが怖いが…)

 レスリング界でパワハラ問題になった栄氏の言い草ではないが、『やった覚えはないが…』でも、やられた方が
 やられたと思えば、やっていたのだし。
 自分も含め、いまジジイになっている昭和世代の男達は胸に手を当ててよ〜く考えなければならない時代が来た 
 のだと思う。軽い気持ちで言ったつもりのオヤジギャグが清純な乙女の心を深く傷つけなかったと…言えるだろうか?

 その意味で、詩織さんのレイプ問題は絶対許せるものでなく、必ずや決着をつけるべきと強く願うしだいである。