拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

  アート・バーゼル最初で最後


   アート・カメレオン一撮 バーゼル色に変身した図

ミーハーごころでかの世界的アート・フェアーに行ってきました。
本来大人6千円のところをネット+老人料金で4千円の切符を携帯にひそめて。

まぁ、過去3−4回行った、パリ・フォトみたいなもので、慣れているつもりで行ったけど
やはり、規模がデカイせいか、くたびれること〜食傷気味もいいとこ。
其の点、わが相方は自分をよく知っているというか…誘ってもまったく興味を見せなかったが、それが正解!

まぁ、金があって買うつもりで行く…という場合とそうでなくただ見に行く…とではこのフェアーを見る
心づもりというのが違ってくるのであろうが。
兎に角、一時間半見てクタクタになり、昼食を似非日本食で若干気を取り戻して午後の部を頑張ったが
一時間ぐらいで本当にウンザリして片道2時間の電車で帰宅した。

パリ・フォトと同じで、集まる人間模様のほうが作品よりよっぽど傑作なので、人間観察撮家としては
どうしても見に来ている人間、作品を売ろうと目論んでいるギャラリーの人間に眼が奪われる。

しかし、高い金を払っての入場であるから、そう言っているばかりでは アカン…と気を取り直す。
ボクの一つの観点は、作品の大きさ? 額の有無、大小 壁の色やあり方が作品鑑賞に及ぼす効果?
照明効果…などなど主に展示全般への思い入れが観賞ポイントとして持っていた…つもり。

こんだけ!何百店という世界中のギャラリーが集まっている中、各ギャラリー一押しの作品を120%より良く
魅せる工夫があるか、ないか? じゃないか!

しかし、こんだけの作品群を画一的展示場で見せられば、本来素晴らしい作品もゴミ溜めに見えてくるものだ。


   さして大きくもないエゴン・シーレの作品:人の体臭すら感じさせる…黒い壁に温暖系の照明に光る