拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

こんにちは、日本!

 ヨーロッパのほぼ真ん中は瑞西に住んで早18年になる。

 その間いろいろあったようにも思えるし、アッ!と・・・いう間でもあった。しかしなんと言っても、僕にとって最大の出来事はインターネットを含むコンピュターの驚異的発達が自分のような山猿にも普及してしまったという事実である。 

 現地語もろくにできず、日本の情報からも遠ざかっていた数年前までは僕の脳は縮小する一方で、二十数年前に初めてレマン湖畔を散歩した時、こんな極楽みたいな所にいたらボケるだろうなあー・・と言う感想はほぼ実現しつつあったのだが、わが仏はそれを許さなかったようだ。

 だいぶん前に読んだトフラーの『第三の波』は今や大津波となってあたかも今上映中の映画 ”2012” の如く地球上をくまなく覆い尽くし、多くの人が職を失うカタストロフに見舞われている事実、この映画の最後に唯一人類に残された土地がWebも届かないアフリカ大陸の高台の一部であった事は,映画”猿の惑星”の印象深いラストシーンを思わせたが、このインカの予言とやらはその意味では正に予言的中と言えるかも。

そんな時だからこそ“拈華微笑”なのだと写楽斎は言いたいのだ。PCを使いこなしつつ人間性に迫る、そんな時代を我々は迎えつつある・・・そんな予感を抱いてこの日記を書き始めようと思う。

TVでは、この国のヒーロー、フェデガーがロンドンの試合でスペインのヴェダスコに苦戦しているようだ。