拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

侘び、寂びの歳

 昨日は初めてブログを書くというので世界の皆にこんにちは!みたいな気持ちが高ぶってしまってよく眠れなかった。
 というのは大袈裟だが、これまでの井の中の蛙状態から、ここでモニターに向かって自分が勝手に書き連ねる事柄が、見知らぬ誰かのおメメに止まるのかと思うと、いままでの苦節18年というのは何だったのか・・・!と、どうしても思わざるをえない、このヘンテコな気持わかってもらえるだろうか。
 喩えてみれば、いきなり監獄から引きずり出されて、娑婆の変化に驚く前に、俺は今まで監獄に入っていたのか!!・みたいなショック。

とにかくこの娑婆にもいずれ慣れきってしまう状態が来るのだろうが、この衝撃はジックリと味わう価値がありそうだ。生きていてよかったみたいな感想をしっかり記録しておこう。
 さっき瑞西のTVニュースを見ていたら、刑務所に携帯電話を持ち込む、或るいは誰かが外から投げ入れるなどして受刑者が娑婆との絆を取ろうとしている、という話をしていたが、何だか身につまされる、と同時にこの往生際の悪い囚人に反省を求めた。

 さて、今日のサブタイトルだが、侘び寂びの歳・・・と言う事で、ボク写楽斎の年齢は明かさない事にした。しかし侘び寂びの歳っていったい何才ぐらいなんだろう? ボクは結構、年齢フチ?で写真学校へ行った頃から、自分の作品はもちろん、あらゆる記録に自分の年齢を記す癖がついてしまっていた。犬が徘徊をする時、しっかりとその足跡を印すようなどこからとも言えない深い所から来る欲求のような気がする。

 そんなわけで割と自他の年齢にこだわる写楽斎なのだが、この娑婆世界では、人様から一切の先入観を持ってもらいたくない、と思う。

 この侘び寂びの歳・・・と言うのは、つまり歳という結界を超えた歳と言う事にしておいてもらいたい。