拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

アイガーのアマツバメ

 一泊二日の妻二コルと姪のマエルそしてボクのマイリンゲン+グリンデルバルドの短い旅はアッ!・・というまに無事終わった。32,3度はあっただろう記録的な暑さの中、一日目は涼しい峡谷を下り、翌日の今日アイガーを眺めながら、花を愛でながら約2時間のハイキングを満喫、電車の中で、レストランで、ハイキング中等々,小さな出会いが横糸となって楽しい思い出を編みあげていく。

 22歳になったマエル、その横の我が妻ニコルを見て、やはり我々も歳をとったのだと、いまさらながら思ったりした。

 朝,アイガーを背景にいつもの如く、練功十八法の前段をニコルとバルコニーでやる。この体操を広めようと・・自分はこの西瑞にやって来たわけだが、その時この前段を<鳳凰篇>として自分流に命名,生命が育まれ飛び立ち独立していく・・・みたいな流れにして人に教えた時期があった。今日この体操をやっているとアイガーの空の上を例のアマツバメが飛び交っているのを見て、ふとボクがニコルと一緒になったのはこの体操を共に一緒に続けてやってくれる人、共に飛び続けてくれる人だからではないだろうか・・・ボクの前で無心にこの練功をするニコルを見てそんな事を考えた。

 山をハイキング中,少人数の日本人グループを見かけた。その人達の何人かが手に小さな植物図鑑を見ながら、美しく咲いている高山植物を這いつかんばかりに屈んで,写真に収めている姿に、日本人という真面目な,小柄な人種になぜか愛惜しさを感じると同時にこんな遠くにまで来てくれて、ありがとう・・・と西瑞人に成り代わって礼を言いたかったほど、その一幕は美しく,微笑ましかった。こんなカワイイ人種はあまり見かけない。(カワイイ年配の人々)